皆さんが魚を好きになったきっかけはなんですか?
釣り、水族館、図鑑、絵本……いろいろあると思います。そのきっかけのひとつになりうる魚に関するゲームについて紹介します。
ゲームでの体験がリアルでの生きもの好きのきっかけに
ゲームは「体験」を提供してくれています。海に縁がないところに住んでいる人でも魚釣りを楽しむことができ、海を潜って冒険することができます。そのため、現実世界でなかなか行けないところに行ける、なかなかできないことができる、という楽しみ方をすることができます。
その楽しみの中で、「ゲームで図鑑を集める」ということがあります。ポケモンのようなものと言うと分かりやすいかもしれません。あるエリアを動いて、生きものに出会って、図鑑を作るというものです。これを現実の生きもので行うことができます。
「サケやサンマを釣って図鑑に載せて集める」
こうした作業を通して、「こんな生きものがいるのか」と知ることができます。
たくさんの魚が目に入って一つ一つに目がいかない、水族館では水槽のどこにどの魚がいるのかわからない、そのため興味がもてないという人や、図鑑などの本を読むのが苦手な人にとって、ゲームは一つ一つの生きものに興味を持ちやすいかもしれません。
「これ、どうぶつの森で見たやつだ!」
2020年に『あつまれどうぶつの森』が発売され、大人から子どもまで幅広い層の人に大ヒットしました。このゲームでは島で虫を捕ったり、魚を釣ったりしながらスローライフを楽しむことができます。
あるとき、とある水族館をうろうろしていると、何人かの子どもたちが「すげー!これ、どうぶつの森で見たやつだ!」と話しているところを目にしました。
このように、ゲームで出会った生きものと、現実にいる生きものが繋がり、「すげー!」という気持ちになる。このような体験が生きもの好きになるきっかけになるかもしれません。
Nintendo Switchで魚に出会えるゲーム3選
Nintendo Switchで遊べるソフトウェアで、魚に出会えるゲームもあります。今回は、中でもおすすめの3つのゲームを紹介します。
FOREVER BLUE LUMINOUS(フォーエバーブルー ルミナス)
フォーエバーブルー ルミナス | Nintendo Switch | 任天堂
FOREVER BLUE LUMINOUSは、プレイする度に地形が変わる不思議な海で生きものの情報やお宝を見つけるダイビングゲーム。登場するのは現実にいる生きものだけでも500種類以上!
海をダイビングしますが、淡水や汽水域に生息する魚、古代に生きていた魚たちにも出会うことができます。図鑑機能が付いており、魚を眺めたり生きものの情報を読んだりすることができます。
また、海を泳いでいる魚の写真を撮って、自分だけの写真図鑑の制作を楽しめます。
釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館
『釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館』公式サイト | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト (bn-ent.net)
ゲームセンターのメダルゲームで有名な『釣りスピリッツ』をNintendo Switchで遊ぶことができます。釣りモードではいろいろな水生生物を釣ることができますが、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)や日本各地の水族館とコラボした生きものに出会うこともできます。
集めたメダルで作ることができる水族館では、生きものを眺めることができます。生きものの情報を図鑑機能で見ることもでき、魚についての説明文は幼魚水族館などで有名なお魚王子の鈴木香里武さんが監修しています。
Megaquarium(メガクアリウム)
メガクアリウム | Chorus Worldwide
Megaquariumは、水族館を作って経営するシミュレーションゲームです。水槽をセットするのも通路を作るのも魚を入れるのも温度管理も、全て自分でしなければなりません。
必要なものをセットするうちに水槽の周りに必要なものは何か、どの生きものを同じ水槽に入れていいかなど学ぶことが多いです。このゲームをした前と後では、水族館を見る視点が変わるかもしれません。
ダイビング・釣り・水族館……様々なテーマの魚ゲーム
今回はNintendo Switchで今発売しているタイトルから、3作品を紹介させていただきました。
しかし、ゲームの世界にはまだまだ様々な面を持った海、魚、いきものたちの世界があります。機会があれば、そちらもまた紹介させていただきたいと思います。よいゲームライフを!
(サカナトライター:ゲームいきもの研究所)