魚や動物の改名は珍しいことではない
あらゆる事情から魚の名称が変更されることは、決して珍しいことではありません。
魚や動物の正式名称が変わるのは「名称や呼称に何らかの問題があり、社会的な配慮が必要な場合」「分類に関する研究が進み、科学的な再分類がおこなわれた場合」「似たような外見や形態を持つ種が混同されていた場合」「国際動物命名規約などの規則が変更された場合」「地域ごとの言語や文化によって異なる呼称がある場合、一貫性を出すため」といったケースが考えられます。
イザリウオの名前がカエルアンコウに変わった例は、「名称や呼称に何らかの問題」に当てはまります。この一例からもよくわかるように、動物の名称や呼称には、私たちが思う以上に社会的・文化的影響があるといえるでしょう。
種類が豊富な魚や水生生物の中には、他にも変わった名前をもつ仲間がたくさんいます。気になる名前を見かけたら、まずはその由来について調べてみるのも面白いかもしれません。
(サカナトライター:糸野旬)
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