クマノミという魚を知っていますか?
イソギンチャクと共存する珍しい生態やそのキャッチーな見た目から、水族館を訪れる人たちやダイバーたちの人気者になっている魚です。
この記事では、クマノミの種類ごとの特徴について、分かりやすく解説していきます。
クマノミとは?
クマノミはスズメダイ科に属する熱帯性の海水魚。その美しい見た目と愛らしい動きから、水族館やダイビングなど至る所で憧れの魚となっています。
また、イソギンチャクとの特異な共生関係も有名です。彼らは、イソギンチャクの触手の中に身を隠し、外敵から身を守る一方、イソギンチャクに食べ残しを提供するなど互いに利益をもたらす関係を築いています。
クマノミの見分け方は「1ハマ 2クマ 3カクレ」
クマノミには多くの種類が存在しますが、ここでは代表的な3種類について見分け方を紹介します。
「1ハマ 2クマ 3カクレ」という見分け方を覚える語呂合わせがあります。これは、体にある白い帯の数で見分ける方法です。1本ならハマクマノミ、2本ならクマノミ、3本ならカクレクマノミです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ハマクマノミ
ハマクマノミは、全体的に鮮やかな赤やオレンジ色をしており、目の後ろに1本の白い帯があるのが特徴です。幼魚のときはこの帯が2-3本のものも見られますが、成魚になると結局1本になり、次第に細くなることがあります。
体の後部は黒っぽくなることが多く、これが他のクマノミとの見分けポイントとなります。クマノミの中でも気が強いタイプで、イソギンチャクから離れて泳ぎます。特に産卵期の雌は攻撃もしてきます。
クマノミ
クマノミ(Amphiprion clarkii)は、黒と黄色~オレンジの配色が一般的です。クマノミは広範囲に生息しており、異なる環境に応じて体色が変化することがあり、小笠原諸島では黒色のクマノミが多く見られます。
体には、通常2本の白い帯があります。雄と雌で尾鰭の色が異なり、雌は白く、雄は黄色いのが特徴です。
クマノミは、イソギンチャクと特に仲良しな種類です。イソギンチャクには毒がありますが、クマノミはこの毒に対して免疫を持っています。これは生まれ持ったものではなく、小さい頃からイソギンチャクに触れることで徐々に得ていくといいます。
カクレクマノミ
カクレクマノミ(Amphiprion percula)は、オレンジ色の体に3本の白い帯が特徴で、最も有名なクマノミの一種です。白い帯は頭部、体の中央、尾部に位置しており、黒い縁取りがはっきりと見えます。
よくみると、体の形が他のクマノミとは異なっており、綺麗な曲線を描いているのも魅力の一つです。
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