ダイビングから得たもの
━━━ダイビングに関する発信もありますが、実際にダイビングをされるのですか?
高校の時にマリンスポーツ好きの親の影響でダイビングのライセンスをとりました。
いちばん最初に潜ったのは小学校の時で、手を繋いでタンクの空気を吸わせてもらい、海の中で呼吸をしながらきれいな魚をみるという10分ほどの経験が今も脳裏に焼き付いています。最近は稀に行く程度です(笑)
海の近くに住んでいたこと、海で遊んだこともそうですが、なにより海が好きな大人たちに囲まれていたことも、海を好きになったことにつながっているとおもいます。
SDGsとか環境についての活動もしていますけど、私自身とくに専門的な教育は受けていなくて。たまたま海の近くで育って、友達や家族楽しい時間や思い出が積み重なって今の活動に繋がっていると思います。
教えられたわけではないんですけれど、自分がこうなったように、まず好きになってもらって、素敵な世界を知ってもらって。そうすれば自然とそれを失いたくないなとか、自分で考えて行動するんじゃないかなとは思いますね。
だってSDGsと言われて「なにかしなきゃ!」って思います? 私は思いません!(笑)
━━━ダイビング経験が原体験なのですね。
大きいと思います。
ダイビングのライセンス団体の方と十何年ぶりにこのあいだ海に行って潜ってきました。海の中ってやっぱりいいですよね。潜ると落ち着くと言うか、何が出てくるか分からないワクワク感があるというか。色んな五感を使います。
ARとかVRとか仮想体験できる技術も今はありますけれど、水の感覚や、潮のにおいは感じられないですし。浮遊感とか、日常では感じられない感覚があります。
泳ぐのが苦手な方でも、タンクを背負うので大丈夫です。世界が広がるので是非挑戦してみてください。
ダイバーの皆さんはエネルギッシュな方が多いので、そういった関わりも面白いかもしれません(笑)
「やった!これだ!」制作の喜び
━━━制作に関して、どんなときに楽しさや喜びを感じますか?
カードゲームのテストプレイをしているとき、自分でも楽しめて、あと(新しく考案したワザなどがうまく機能して)すっきりしたり、やられた!と思うような感覚になって、これはみんなも楽しめるなと思ったときは嬉しいです。
例えば「チョウハン」というカードが場に出たときに、「(特定の条件下で)チョウハンのカードを手札から1枚、場に出せる」というわざがあるんですけれど、それはもともと私がダイビングでみたチョウハンが追いかけっこしている姿をカードの“効果”にしました。
他にも、ペアでいたツバメウオにシュノーケルで魚肉ソーセージをあげているときについばんできた様子を、「ついばむ」というわざでイメージできるようゲーム中の“効果”にしています。
プレイした相手から「その風景が思い浮かんだ」という風に言ってもらえた時は、ああ伝わったって嬉しく思います。
あとは、自分の頭の中から生まれたゲームで、子どもとか大人が楽しそうにしているところを見たり、イベントに何度も着てくださる常連さんとか、最初は関心が無さそうにしていた親子連れの方が「もう一回プレイしてもいいですか」と聞いてくれたり。すごく嬉しいです。
メッセージをいただくのももちろん嬉しいですが、実際にお客様の変化を目の当たりにできるというのが、つくっていて手ごたえがあるので嬉しいですね。「やった!これだ!」という感じ。
この前なんか、地域のイベントで、1枚ランダムでカードがでるガチャガチャを置いたんです。
キラキラしたホログラム仕様のカードを何枚か入れたんですけれど、小学生くらいの男の子にそれが当たったときに、その子が(喜んで)跳ねて帰っていく姿をみて、この活動をしていてよかったなと思いました。
こんなに喜んでくれるんだ、って。