強い毒性をもつキタユウレイクラゲ
キタユウレイクラゲは、非常に強い毒性をもつクラゲです。
キタユウレイクラゲのもつ長い触手には、刺胞(しほう)と呼ばれる毒針がついています。この毒針から放たれる毒は非常に強く、素手で触れるとビリビリ痺れるような激しい痛みが生じます。
刺された箇所はみみず腫れになり、まるで大やけどを負ったような状態になるのだそう。最悪の場合、健康な大人でも死に至るケースがあるため注意が必要です。
共食い!? クラゲを食べるクラゲ
キタユウレイクラゲは、同種であるクラゲを食べるクラゲとしても知られています。長い触手を使い、エサとなるクラゲを器用にからめとる姿が注目され、水族館ではこの捕食シーンを見てみたいという人も多いのだとか。
クラゲがクラゲを食べると聞くと驚く人も多いかもしれませんが、実は同種のクラゲを食して生きている種は他にも多く存在します。水族館やアクアショップなどで観察する機会があれば、ぜひ注目してみてくださいね。
(サカナトライター・糸野旬)
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