夏と言えば海ですが、富山湾ではミノカサゴが相次いで発見されているようです。
ミノカサゴとは一体どういった魚なのでしょうか?
ミノカサゴとは
ミノカサゴはスズキ目フサカサゴ科ミノカサゴ亜科に属する海水魚。ミノカサゴの分布は意外にも広く日本国内では南方を中心に北海道から琉球列島にかけて生息しています。
ミノカサゴは長い背鰭棘と派手な胸鰭が特徴的な魚で、英語では Lionfish とも呼ばれているそうです。
ミノカサゴはミノカサゴ亜科の中では最もよく見られる種であり、定置網、釣り、底引き網など様々漁業で漁獲がある他、観賞魚としても流通します。
近縁種にはハナミノカサゴやキリンミノが知れており、いずれも華やかな見た目の魚たちです。
ミノカサゴの毒
ミノカサゴは華やかな見た目を持つ魚であると同時に有毒魚としても知られています。
毒がある箇所は背鰭棘や臀鰭棘などで、刺されると非常に痛むため注意が必要です。なお、胸鰭に毒があると勘違いされることもありますが、胸鰭は軟条のみからなり毒はありません。
ミノカサゴの毒はたんぱく質でできているため、熱による不活性化が可能です。そのため、刺されてしまった場合には患部を温めることが効果的とされています。
富山湾でミノカサゴが増えている?
そんなミノカサゴですが、近年、富山湾でも多数確認されているようです。
魚津水族館でミノカサゴの飼育研究を担当されている木村知晴さんによると、ミノカサゴは富山湾では比較的珍しい魚であり幼魚のみが確認されていたと言われていたものの、年々、数が増えているように感じるそうです。また、魚津水族館で展示されているミノカサゴはほとんどが富山湾で採集されたもといいます。
ミノカサゴの背鰭棘などには毒があることから、木村さんは見つけても触らないようにようにと注意を呼び掛けています(“カワイイ” のに強烈な “毒” あるミノカサゴに注意!富山湾で急増…見つけても近づかないで【2024夏休み海水浴の注意点】富山-Yahoo!ニュース)。
海に行く機会が増えている今、ミノカサゴを始めとする有毒生物には注意する必要があります。もし、見つけても触ったりせず、刺されてしまった場合はすぐに病院へ行きましょう。
(サカナト編集部)