カニの水揚げ量が日本一であることから「蟹取県」とも呼ばれる鳥取県で11月6日、松葉がに漁が解禁。翌7日には県内三か所の漁港で初競りが行われました。
松葉がに漁は資源保護の観点から、漁期が毎年11月6日~3月20日の約5カ月間のみに限られています。
日本海で獲れる高級蟹「松葉がに」
鳥取県が誇る名物「松葉がに」は山陰地方における成熟した雄のズワイガニの呼称で、本県では冬の味覚として知られています。身がぎっしりと詰まった個体は食べ応え抜群で茹でても焼いても大変美味です。
松葉がには「かに籠漁」で漁獲されますが、資源保護の観点から小さい個体が逃げられるように籠の作りを工夫しているほか、漁期は毎年11月6日~3月20日の約5カ月のみ行われます。
松葉がにの最高峰「五輝星」
高級ガニとして「松葉がに」ですが、中でも「五輝星(いつきぼし)」と呼ばれるものは非常に高価なカニとして知られています。
松葉がにの最高峰である「五輝星」は5つの厳しい基準(大きさ・重さ・色・形・身入り)のもと選定が行われ、毎年、初競りでは非常に高値で落札されることから注目が集まります。
2019年度の初競りでは以上最高となる1匹500万円の価格が付き話題になったほか、このカニは「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録を更新しました。
今年の初競りでは「五輝星」の水揚げはなし
気になる今年の初競りですが、3つの漁港のいずれも「五輝星」の水揚げはなかったようです。
そのため、最高価格は1匹150万円と前年の280万円と比較し130万円程安い結果となりました。
オスのズワイガニ(松葉がに)の漁期は来年3月20日まで。この期間中に鳥取県が誇る松葉がにを食べてみてはいかがでしょうか。
(サカナト編集部)