コンペイトウはお好きですか?
コンペイトウといえば、小さな砂糖菓子を思い出す人は多いのではないでしょうか。
「金平糖」はポルトガルから日本に持ち込まれたお菓子で、小さな核を回転鍋と言われる鍋で回転させることで、トゲトゲを作っていくことで知られています。
そんな金平糖が実は海の中でも見ることができます。それが「コンペイトウ」という魚です。
硬いトゲトゲが特徴の<コンペイトウ>
コンペイトウ(学名:Eumicrotremus asperrimus)はダンゴウオ科の魚です。
いわゆるダンゴウオは体が小さく、体が柔らかそうな見た目をしていますが、それに比べると硬いトゲトゲが特徴です。
また、ダンゴウオに比べると体が大きいです。従来発見されていたナメフウセンウオやコブフウセンウオは、実はこのコンペイトウの雄ではないかと言われています。
幼魚はダンゴウオにそっくり
幼魚のころはトゲトゲがなく、ダンゴウオのような見た目をしています。
しかし、大きくなるにつれて、硬い見た目になっていきます。日本では水深900mくらいに生息しているといい、カニ漁のときに一緒に引き上げられたことで発見されたとも言われています。
そのため、気軽に会うことができる魚……ではありません。ただ、ダイバーなど一部の間では「北の海のアイドル」と呼ばれるほど人気のある魚でもあるため、水族館でこの魚に会うことができます。
その中でも特に、福井県坂井市にある越前松島水族館には「こんぺいとうハウス」という建物があり、そこで冷たい海に住むコンペイトウや、深海にいるダイオウグソクムシなどに出会うことができます。
ちなみにこの「こんぺいとうハウス」は見た目が特徴的な建物で、一度見ると忘れません。気になる方はぜひ現地を訪れてみてください。
ゲーム世界における<ダンゴウオ>と<コンペイトウ>
ダンゴウオはゲームの世界でも見ることができますが、コンペイトウはなかなか見かけることがありません。
しかし最近、2023年2月に配信が開始された『つりライフ+』というアプリゲームに、コンペイトウが登場したのです。
ゲーム内で見かける特別な魚影の魚を釣ることで、コンペイトウを見ることができます。
コンペイトウをゲーム世界で見たい人はぜひチャレンジしてみてください。
(サカナトライター:ゲームいきもの研究所)