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のんびり海を漂う巨大魚<マンボウ> 実は不思議な生態が多数ある魅力的なサカナ?

見た目はゆるキャラのようでも、その生態は驚きと発見だらけ。

知れば知るほど「海の不思議」を体現する魚──それがマンボウです。

マンボウの生態について、まとめてみました。

マンボウの生態と雑学<奇妙な体のつくり&泳ぎ方>

マンボウを見ると「なんて奇妙な体なんだろう」と思う人も多いでしょう。

水族館でも人気者マンボウ(提供:PhotoAC)

平たい体に大きな背ビレと尻ビレ、そして尾ビレが無く代わりに船の舵のような「舵ビレ」があります。小回りは苦手なため水族館では水槽がシートで守られています。

巨大な体と驚きのジャンプ力

マンボウ科は最大で全長3メートル程、体重2トンにも達する巨大魚。

そんなに大きな体でも、海面からジャンプすることができると言われています。理由は体についた寄生虫を振り払うためなどと推測されているとか。

のんびり屋のイメージとは裏腹に力強い一面を持っています。

マンボウの繁殖と成長、世界一の卵の数

マンボウのメスは、魚類の中で最も多くの卵を産むことで知られています。

卵巣の卵は3億個とも言われていますが、最近の研究では全長2.7メートルのメスが約8000万個の卵を持っていたという報告もあるようです。

生態も面白いマンボウ(提供:PhotoAC)

これほどの数をどう産むのか、何回に分けて産卵するのかなど、繁殖の仕組みにはまだ多くの謎が残されています。

金平糖のような稚魚

成魚では大きいマンボウも、ふ化した直後は非常に小さく、外敵に襲われやすいと考えられます。

そこでマンボウの稚魚は、身を守るためなのか全身にトゲを生やした、まるで“金平糖”のような姿をしています。また、長いトゲを生やすことにより、体の表面積を増やし浮力を得ているという考えもあるようです。

トゲトゲの稚魚から少しずつ大きくなり、やがて巨大な体をもつ成魚へと成長していきます。

マンボウは食用にもなる

実はマンボウは食べることができます。

白身はやわらかく、肝とあえると美味。鮮度がよいものは刺身でも食べられます。

実はとても美味しいマンボウ(提供:PhotoAC)

身、肝、皮まで、ほとんど捨てるところがないのが特徴で、プルプルとした食感と淡白な味わいが楽しめます。特に肝は脂がのった極上の品で、カワハギをも凌ぐ美味しさと評されることもあります。

定置網などで混獲されるものの、鮮度がすぐ落ちるため地元で消費されるケースがほとんどなのだとか。

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