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船底から海中が見える<グラスボート>でサンゴ&魚を観察してみた 国内最大級のシコロサンゴ群生地【高知県土佐清水市】

みなさんはグラスボートに乗った経験はありますか?

グラスボートは海中の様子を観察できる特別な船で、サンゴや魚を見ることができます。

昨年10月、高知県土佐清水市にある竜串(たつくし)エリアでグラスボートに乗船し、さまざまなサンゴや魚を観察することができました。

グラスボートとは?

グラスボートは船底の床や壁がガラス張りになっていて、海中の様子が観察できる船のことです。

水圧に耐えられるガラスなどを使っているので、安心して海中を観察できます。

かもめ丸(提供:額田善之)

竜串観光汽船が運行する竜串グラスボートは50人乗りの大型船なので、揺れにも強いそうです。

グラスボートの船底(提供:額田善之)

船底の壁にはよく見られる魚たちの写真と名前が貼られており、すぐにどの魚か分かりました。

竜串エリアで見られる海の生きもの

竜串エリアでは、ウミガメやサンゴのほか、色々な魚を見ることができます。

オヤビッチャとヤマブキベラ(提供:額田善之)

ウツボやオヤビッチャ、ソラスズメダイ、ヤマブキベラ、ミノカサゴ、ハリセンボン、クマノミなどがよく見られるそうですが、今回実際に見つけることができた“サカナたち”をいくつか紹介します。

日本有数のシコロサンゴ群生

シコロサンゴ(学名:Pavona decussata)は伊豆半島以南から西太平洋、インド洋にかけて分布する扇形をした葉状や板状の群体が垂直方向に伸びて成長するサンゴ。茶褐色をしたものが多いそうです。

シコロサンゴの群体(提供:額田善之)

竜串エリアは日本有数のシコロサンゴ群生地といわれており、見残湾(みのこしわん)のものは国内最大級で国の天然記念物に指定されています。とても大きくてびっくりしました!

宝石のような<ソラスズメダイ>

ソラスズメダイ(学名:Pomacentrus coelestis)はスズキ目ソラスズメダイ科に属する魚で全長は10センチほど。水中で小さい綺麗な宝石が散りばめられたように見えるため、とても美しい魚です。

ソラスズメダイ(提供:PhotoAC)

地域で少しずつ色味は異なり、青色の濃さや黄色の範囲などが変わります。

千葉県および新潟県以南の沿岸の磯やサンゴ礁などに生息します。

性転換でオスになる<ヤマブキベラ>

ヤマブキベラ(学名:Thalassoma lutescens)はスズキ目ベラ科に属する魚で全長は25センチほど。成長初期はほぼメスで体色が山吹色であることから、この名が付きました。

ヤマブキベラのメス(提供:PhotoAC)

ヤマブキベラは成長する過程でオスに性転換する魚。身体の大きな個体がオスとなり、頭が山吹色で体は青色と黄色のグラデーションのとても美しい姿に変身します。

シュノーケリングでも見ることができ、目を奪われます。

ヤマブキベラのオス(提供:PhotoAC)

とても食いしん坊な魚としても知られており、餌付けするとたくさん群がるため大変なこともあるそう。駿河湾以南の太平洋岸の岩礁やサンゴ礁に生息します。

死滅回遊魚<オヤビッチャ>

オヤビッチャ(学名:Abudefduf vaigiensis)はスズキ目スズメダイ科に属する魚で全長は20センチほど。体に幅の広い5本の横帯があり、背部は黄色っぽいのが特徴です。オスが卵を守ります。

オヤビッチャ(提供:PhotoAC)

名前の由来は諸説あり、東北地方の方言では赤ちゃんのことをビッチャといい、親になっても小さいことからオヤビッチャとなったという説があります。オヤビッチャは漢字で親美姫と書くこともあることから、親になっても美しい模様や姿のままということかもしれませんね。

暖かい海にサンゴ礁に生息する魚で青森県以南の太平洋沿岸、朝鮮半島やインド洋、太平洋に分布しています。

実は、日本の沿岸に分布する個体は、黒潮にのって流れてきたもので、水温が低下すると死んでしまうそう。このような魚を死滅回遊魚(季節来遊魚)と呼びます。

焼いて食べるとかなり美味とのことで、ぜひ食べてみたい魚です。

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額田善之

額田善之

人生を楽しもう!

愛媛大学理学部生物学科卒の生粋の生き物大好きライターです。特に魚が好きで、子どもと水族館巡りや釣りを楽しんでいます。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのも趣味です。旅行や納豆の記事をよく書きますが、今回から水生生物についても執筆していきますので、よろしくお願いいたします。

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