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塩焼きで食べがちな<鮎(アユ)>の美味しい食べ方とは? 季節ごとにおすすめしたいレシピ2選

初夏に旬をむかえる川魚、鮎(アユ)。きゅうりのような独特な香りと、内臓の苦みが特徴的な魚です。

そんなアユを使った料理といえば「塩焼き」を思い浮かべる人も多いと思いますが、実はそれ以外の料理として、甘露煮や天ぷらなどでも楽しめます。

かくいう私も、塩焼き以外の食べ方を知ったのは偶然のことでした。

塩と砂糖を間違えたことで発見

私は毎年7月ごろになると、スーパーでアユを買って食べています。この時期は養殖ものでも魚体が大きく、脂のりもいいです。

ある日、いつものようにアユに塩を振り、グリルで焼きながらご飯の支度を進めていました。すると、なぜかいつもより焦げた状態で焼きあがったのです。

「火力が強すぎたのかな?」と思いながら食べてみると、想定していなかった甘みを感じ、塩と砂糖を間違えてしまったことに気づきました。

アユの甘露煮(提供:PhotoAC)

しかし、食べ進めてみると砂糖の甘さとアユの内臓の苦みが絶妙で、意外とおいしかったのです。実はアユには塩焼き以外にも料理があり、甘露煮は郷土料理として存在しているようなのです。

農林水産省が掲載している郷土料理の1つでもある「焼アユの甘露煮」は、熊本県の人吉・球磨地域、八代地域の郷土料理。この料理は冬の保存食として生まれたものだとか。

骨ごと食べれるほど柔らかく、冷めてもおいしく食べられるのが特徴です。夏にとれたアユを焼いてから甘露煮にして、正月に食べたりしていたのかもしれませんね。

夏から秋にかけておすすめなアユの甘露煮

6~7月に脂が乗り始めるものを“若アユ(鮎)”、9〜10月になると産卵のため川を下ることから“落ちアユ(鮎)”と呼びます。

落ちアユは魚体全体に脂が乗り、味が濃厚に。また、おなかに卵を抱えるため子持ちアユが楽しめます。

焼きアユの甘露煮>のレシピ

夏から秋にかけては塩焼きも良いですが、甘露煮もおすすめ。

材料はアユ6尾の場合で、水(300ミリリットル)、砂糖(大さじ3)、醤油(大さじ3)、酒(大さじ3)、みりん(大さじ3)、生姜(1かけら)、茶葉(ひとつかみ)です。

まず、流水でアユのぬめりをとります。内臓が苦手な方は内臓も取りますが、内臓をとらない場合は2~3回頭から尾に向かってアユの腹をしごいて糞を出しましょう。

次に、包丁で尾から頭になぞり、鱗をとります。鱗をとったら、水分を飛ばすため、アユを素焼きにして冷まします。

鍋に焼いたアユを重なっても良いので並べ、水と茶葉、砂糖を入れます。沸騰するまで強火にして、煮立ったら中火にします。

醤油・酒・みりん・生姜を入れて、落し蓋をして中火で15~20分ほど煮ます。水分が減りすぎたら水を足しましょう。

落し蓋をとり、煮汁をアユにかけながら煮詰めていきます。お好みの照り具合になったら完成です。

スーパーや通販で販売も

焼きアユの甘露煮は調理時間が30分以上かかるため、「作るのは大変そう」「そんな時間がない」という方には、スーパーや通販で買うのもおすすめです。

大手スーパーではアユの甘露煮が真空パックで売っていることもあるため、お近くのスーパーの鮮魚コーナーや冷蔵コーナーをチェックしてみましょう。また、近年ではネット通販でも販売されているため、手軽に食べることができます。

温かいごはんによく合いますよ。

晩春〜梅雨ごろは稚アユの天ぷらがおすすめ

春の終わりが近づくと稚アユ(小アユ)が出てくるのですが、ほとんどは養殖物で天然物は出回りません。しかし、養殖といっても稚アユは6月頃までしか市場に出回らないため、貴重なことには変わりありません。

そんな貴重な稚アユを使ったおすすめ料理が天ぷらです。

<アユの天ぷら>のレシピ

稚アユの天ぷらは、カリッとした食感にほのかな苦みと甘みが味わえるのが特徴。苦みが苦手な人は10センチメートル程度のアユ、得意な人はそれより大きい若アユを入手しましょう。

アユの天ぷら(提供:PhotoAC)

材料は、稚アユ12尾の場合、てんぷら粉(100グラム)、水または炭酸水(150ミリリットル)。水は氷を入れて冷水にするとカリッと仕上がります。

まず、少量の塩で稚アユのぬめりをとります。内臓が苦手な方は内臓もとっておきます。内臓をとらない場合は、爆発防止のため、ここで稚アユの腹に何度か爪楊枝を刺しましょう。

キッチンペーパーで水気をよく拭き取り、てんぷら粉と冷水を混ぜて衣を作ります。油を170度まで上げ、稚アユに衣をつけます。

油の温度が下がらないよう、稚アユを3尾程度ずつ入れていき、色がついたらバットなどに移して油をきります。二度揚げするとより美味しくなるのでおすすめ。皿に盛りつけ、お好みの塩などを振りかけたら完成です。

稚アユは苦みが少ないので、苦みが苦手な人にもぜひチャレンジしてみてほしい1品です。

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