昨今の“魚離れ”“魚食離れ”の影響もあり、魚の生きている姿が分からない子どもが増えているという話をよく聞きます。
スーパーなどでパック詰めされた魚の切り身しか見たことがない子どもは「切り身の状態で泳いでいる」と思っている──なんてことも、半ば冗談として言われることもあるようです。
たとえば、おにぎりの具にしたりご飯にかけたり、ご飯のお供に欠かせない「鮭フレーク」。常備しておくと重宝する食材ですが、これも“魚(の身)”だと認識できていない子どもがいるかもしれません。
一方、昨今は様々な代替食材が登場しています。いわゆる“鮭フレーク”と呼ばれる食材は、果たして魚を食べていると言えるのでしょうか。
市販されている商品の製造方法を確認したり、実際に手作りしてみたりしながら改めて考えてみました。
鮭フレークの製造方法
スーパーなどでよく売られている鮭フレークは手軽に食べられることから、“魚料理”との認識よりも“ご飯のお供”として認識している人が多いかもしれません。
そんな鮭フレークですが、どのようにして製造されているのでしょうか。
鮭フレーク(提供:PhotoAC)一般的な製造方法をみると、まず原料の鮭(サケマス類)を蒸した後に、骨や皮、血合いなどを取り除いて身だけにします。
大型の釜で鮭と調味料を合わせて加熱し、異物の有無を確認して瓶に詰め、真空状態に。長期保存を可能にするために高温殺菌処理を施し、検品して密封状態を確認しラベルを貼って出荷といった流れです。
主要原料は「鮭」 注意すべきは添加物・塩分
現在市販されている商品では「鮭(サケマス類)」が主原料として使われており、“鮭フレークを食べる”ことは“魚を食べる”ことに変わりはありません。
しかし、注意すべき点があります。それが、一般的な商品では添加物や塩分が含まれていることです。
添加物や塩分は保存性を高めたり風味を良くしたりするために使用されていますが、過剰に摂取するとさまざまな健康問題のリスクを増加させる可能性があります。
塩(提供:PhotoAC)ただ、鮭フレークに含まれる添加物や塩分はすぐに健康を害する量ではないため、摂りすぎなければ問題はありません。一日あたりの摂取量としては大さじ1~2杯が目安です。
毎食食べていると摂り過ぎになってしまうため、週2~3回くらいに抑えると安心でしょう。心配な場合は、無添加や自然素材を使用した商品を選ぶのもおすすめです。
鮭フレークに含まれる栄養
鮭フレークは原料がサケマス類であることから、タンパク質やEPA・DHA、ビタミンD、アスタキサンチンなどの栄養素を摂取できます。
タンパク質は筋肉や臓器、髪、肌など、私たちの体を作るために重要で、成長期の子どもやトレーニングをしている人にとっては特に欠かせません。
鮭の切り身(提供:PhotoAC)魚に含まれるEPAやDHAは、血栓を溶かしたり中性脂肪を低下させたりする作用が認められており、動脈硬化を予防する効果が期待されています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。鮭は、カルシウムとビタミンDを多く含むため、骨の健康維持に役立ちます。
アスタキサンチンは強力な抗酸化作用を持つ栄養素。生活習慣病や動脈硬化の要因となる活性酸素によるダメージを抑える働きがあるため、老化防止に役立つとされています。
鮭フレークは手作り可能! 自宅で作ってみよう
「市販の鮭フレークでは“魚を食べている感”が物足りない……」という人は、鮭フレークを手作りするのがおすすめです。
手軽に作れる<鮭フレーク>のレシピ
4人分の材料は、塩鮭(2切れ)、水(大さじ2)、酒(大さじ2)、みりん(大さじ1)、醤油(小さじ1)、白いりごま(大さじ1/2)です。
フライパンに塩鮭と水を入れ、ふたをして中火で蒸し焼きにします。
鮭の切り身を蒸し焼きに(提供:うる)火が通ったら一度取り出し粗熱を取り、皮と骨を取り除いてほぐします。
この時、粗めにほぐすと食べ応えがあり、鮭の旨みも感じやすくなるのでおすすめです。
ほぐしていく(提供:うる)ほぐした鮭をフライパンに戻し、酒とみりんを加えて中火で炒めます。
ほぐした鮭を炒めて完成!(提供:うる)水分がなくなってきたら、醤油と白いりごまを加えてさっと炒め合わせたら完成です。
ご飯のお供にピッタリ(提供:うる)実際に作ってみると、子どもたちが「おいしい」と言って、あっという間に食べてくれました。
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