9月〜11月頃に獲れる、秋が旬のイクラ。
イクラといっても、実はおおまかに<鮭イクラ>と<鱒イクラ>の2種類があるのをご存知でしたか?
それぞれ特徴が異なるため、味や食感がまったく違うんですよ!
サケとマスはどう違う?
イクラは、サケから取れる「鮭イクラ」と、マスから取れる「鱒イクラ」があります。
イクラの違いを解説するために、まずはサケとマスの違いについて説明します。以前は、サケは海に降りる個体、マスは川に残る個体と分類されていました。
しかし現代では、環境などによって同じ種類でもこれらの分類に当てはまらない個体がいることがわかってきました。
そのため、サケとマスの明確な違いはないと言われています。またサケとマスは生物学的にも分けることは難しいです。
一般的に「サケ」というと、狭義ではシロザケを指し、広義にはサケ類一般を指します。
一方、「マス」とは、サケ目に属し、日本語名にマスがつく魚、一般的に「サケ」と呼ばれる魚以外のサケ科の魚をまとめた総称であることが多いです。
つまり、見た目や育った環境の違いで、サケ、マスと呼ばれているということになります。
鮭イクラと鱒イクラの違い
サケとマスの違いは曖昧なものでしたが、鮭イクラと鱒イクラの特徴には、大きな違いがあります。
鮭イクラは、以下のような特徴があります。粒の大きさは約5〜6ミリで、皮は厚めです。脂質が多く濃厚な味わいで、プチプチとした食感が特徴です。
一方鱒イクラは、粒の大きさは約4〜5ミリと比較的小さく、皮は薄めです。脂質は少なめで、あっさりした味わいで、ねとっとした食感をもつのがポイントです。
マスのなかでも、ニジマスを使ったイクラが多いです。北海道では「マスコ」と呼ばれることもあります。
どちらのほうが美味しい?
一般的には、鱒イクラよりも鮭イクラの方が美味しいと言われています。
先述のとおり、鮭イクラと鱒イクラの特徴を比べると、鮭イクラの方が食感が良く濃厚な味わいなためです。
ただし鱒イクラでも食感が良く濃厚な味わいの個体がいるため、美味しさは個体差によって変わります。
また、ねっとりした食感やあっさりした味わいが好きな方は、鱒イクラの方が美味しいと感じるでしょう。
皆さまの好みのイクラはどちらでしょうか?
宿泊施設や外食のとき、イクラの違いを気にしてみてくださいね。また、ご自身でお取り寄せのイクラを選ぶときにも参考にしてみてください!
(サカナトライター:Miyamoto Aoi)