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持って帰る際には最大サイズに注意しよう

ベラの仲間は種類が多く、その中には巨大になるものも知られます。

具体的にはツユベラ、カンムリベラ、タキベラ、キツネベラ、メガネモチノウオ、コブダイ、といった種類です。

カンムリベラの幼魚(撮影:椎名まさと)

タキベラやメガネモチノウオといった種はなかなか採集できませんが、ツユベラやカンムリベラは年によっては紀伊半島や四国などの浅瀬でも出現するため、採集してしまう人もいるかもしれません。また、観賞魚店でもよく見られるベラで、ついついお持ち帰りしてしまう方もいるようです。

カンムリベラの成魚(撮影:椎名まさと)

しかしながらこの2種はベラの中でもとくに大型になることで知られ、自然下ではカンムリベラは60センチ以上、ツユベラも40センチをこえるようになります。

水槽内ではそれほど大きくはならないとされますが、それでも一般的に海水魚を飼育するのに用いられる60~90センチほどの水槽はこの2種のベラには狭いように思われますので、よほど大きな水槽を持っている方でない限り、持ち帰らずリリースしてあげたほうがよいでしょう。

もちろん、採集した魚は、最期までしっかり飼育してあげましょう。

(サカナトライター:椎名まさと)

文献

加藤昌一.2016. ネイチャーウォッチングガイドブック ベラ&ブダイ. ひと目で特徴がわかる図解付き.誠文堂新光社,東京.

Kuiter, R. H., 2015. Labridae Fishes: Wrasses, Special edition. Reef Builders Inc. Arlington heights, Illinois. and Aquatic Photographics, Seaford, Victoria.

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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