広島県広島市にある「広島もとまち水族館」は6月13日、水族館の魚が野菜を育てる次世代循環型農業「アクアポニックス」の常設展示を開始しました。
水族館のテーマである「生命の舞台」を象徴する取り組みで、来館者が生命のつながりをより深く理解できる展示になるといいます。
化学肥料を使用せず節水も可能なアクアポニックスは、SDGsの観点から近年注目されており、水族館という「生命を間近に体感できる場」でその仕組みを展示することは貴重な機会となりそうです。
生きものと植物が支え合う循環を間近で
アクアポニックスは、水耕栽培と養殖を掛け合わせた次世代の持続可能な循環型農業です。
今回、同館では<発見や学び>をテーマとする「Forest~四季のシーン~」内「森の研究所コーナー」に導入されました 。
アクアポニックスの仕組み(提供:株式会社アクアメント)生きもの同士が支え合う循環の仕組みを視覚的に示すことで、来館者は自然の循環を「育てる・見る・学ぶ」3つの体験を通じて、FORESTエリアが掲げる「四季を感じ、多様な森辺の生物が共存する」テーマ性をさらに深めていきます 。
展示される魚は、ニッポンバラタナゴやカワムツ、カネヒラ等の日本淡水魚で、育てるのはイチゴ・きゅうりなどだそう。
ニッポンバラタナゴ(提供:株式会社アクアメント)作物を生物のエサや来館者参加型へ
同館によると、展示内で育てた作物は、今後ミーアキャットなどの展示生物のエサとして還元する循環型の取り組みに発展させるほか、来館者参加型の『オーナー制度』の導入など、より環境に優しい展示運営につながる活用方法を検討しながら進化させる予定だとしています。
本展示は常設として設置され、継続的にアップデートを行いながら、環境教育の拠点として発展させていく方針です 。
詳しくは広島もとまち水族館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年6月19日時点の情報です
(サカナト編集部)