プラス株式会社が群馬県前橋市で運営する産業複合施設「プラスランド」が、環境省などが所管する地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」に認定されました。
認定日は6月30日。施設内の豊かな自然環境を維持しながら、生物多様性の保全に継続的に取り組んできた点が評価されたとしています。
約46万平方メートルの敷地で自然環境を保全
プラスランドは、群馬県前橋市の赤城山南麓に位置する約46万平方メートルの産業複合施設です。
オフィス家具を製造する前橋工場をはじめ、物流センターやオフィス、研修施設などが集約されている一方、敷地内には一級河川の神沢川が流れ、森林や緑地、水辺など多様な自然環境が残されています。
神沢川清掃(提供:プラス株式会社)施設では1991年の第一期工事完了以降、神沢川の清掃活動やビオトープの整備を継続するとともに、生態系調査を実施し、その結果をもとに自然環境の維持管理に取り組んできました。
また、希少種や在来種の生息環境の保全、外来種の管理・除去など、生物多様性の維持に向けた活動も進められています。
ビオトープ整備(提供:プラス株式会社)さらに、企業や地域住民、各種団体と連携した環境教育活動にも取り組み、地域と協力しながら自然環境の保全を推進している点も特徴です。
「30by30」の実現を目指す国の認定制度
「自然共生サイト」は、生物多様性の保全に貢献している区域を国が認定する制度です。
民間企業や自治体などが管理する土地のうち、継続的な自然環境の保全が行われている区域を対象としており、認定された区域は国際的には「OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)」として位置付けられます。
この制度は、生物多様性の損失を食い止め、回復へとつなげる「ネイチャーポジティブ」の実現を目指す取り組みの一つ。
2030年までに陸域と海域の30%以上を健全な生態系として保全する国際目標「30by30」の達成に向けた重要な施策として位置付けられています。
生物多様性保全の取り組みを継続
プラスランドでは、森林や河川などの自然環境の保全に加え、生物多様性のモニタリング調査やビオトープの維持管理などを継続しています。また、「ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム」にも参加し、地域と連携した環境保全活動を進めています。
プラスは今回の認定を受け、前橋工場をはじめとする事業拠点で生物多様性の保全に取り組むとともに、ネイチャーポジティブの推進を通じて自然共生社会の実現を目指す方針としています。
(サカナト編集部)