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古くから混同され混乱を招いた可能性

このように、釣り人から「めごち」と呼ばれる魚と、標準和名「メゴチ」では全く違う魚です。

しかし、古い釣りの本、とくに関東地方の釣りの本を見てみると、メゴチの釣り方を紹介している箇所では、絵や写真はメゴチなのに、釣り方の記述内容はネズッポ科の釣り方を指しているものがあるなど、古くから混同され、混乱を招いた可能性があります。

コチ科のメゴチも揚げて食べてみましたが、味は悪くないものの、骨が多く硬く食べにくかったです。基本的には練製品の原料になるとされています。

グループ内の同定は難しい!

ネズッポ科魚類も、メゴチを含む小型のコチ科魚類も種数は多く、ときに同定に苦労させられることがあります。

コチ科魚類の未同定種。小型種は同定が難しい(提供:椎名まさと)

ネズッポ科魚類は鰭の形状や色彩(とくに臀鰭・尾鰭)など、コチ科魚類は頭部にある棘の分布や形状、眼や間鰓蓋部の皮弁の形状や有無、側線有孔鱗数、鰭の色彩などが見分けるポイントになります。

ネズッポ科魚類も、小型のコチ科魚類も、ただ背面を写しただけの写真では同定できないことも多いのです。

ネズッポ科とコチ科をしっかり見分けよう

ネズッポ科の魚は「めごち」と呼ばれることが多いのですが、種標準和名でいうメゴチはネズッポ科とは大きく異なるグループです。

ネズッポ科魚類とコチ科魚類の見分け方をしっかり覚えておきましょう。

(サカナライター:椎名まさと)

参考文献・参考URL

榮川省造. 1982. 新釈 魚名考.青銅企画出版.箕面.

Nakabo T. 1982. Revision of Genera of the Dragonets (Pisces : Callionymidae). Publications of The Seto Marine Biological Laboratory. 27(1-3):77-131.

中坊徹次編. 2013.日本産魚類検索 全種の同定 第三版.東海大学出版会.秦野.

中坊徹次編. 2018. 小学館の図鑑Z 日本魚類館.小学館.

冨山一郎・阿部宗明・時岡 隆.1958.原色動物大圖鑑2巻.脊椎動物魚綱・円口綱,原索動物.北隆館,東京.

Fishbase https://www.fishbase.org/

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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