通販番組を見ていると、“ゴールデンキングクラブ”という聞き慣れない名前のカニが紹介されていました。
そのとき目にした商品は、ズワイガニなどよく見るカニよりも価格が抑えられていたのが印象的でした。
しかしこのカニ、ただ「味が落ちるから安い」というわけではなさそうです。むしろ、甘くて濃厚な、まさに“カニの王様”のような存在でした。
アラスカで漁獲される“ゴールデンキングクラブ”
ゴールデンキングクラブと呼ばれるのは、学名を「Lithodes aequispinus」とする甲殻類。標準和名はイバラガニモドキです。
アラスカ州魚類野生生物局によると、アラスカで商業的に漁獲されるキングクラブは、レッド・ブルー・ゴールデンの3種類があります。今回紹介するゴールデンキングクラブも、その一角というわけです。
名前に「ゴールデン」と付くのは、殻が金色を帯びた褐色をしていることが理由。アラスカ州魚類野生生物局では、平均的な重さを5〜8ポンド(約2.3〜3.6キロ)としています(Alaska Department of Fish and Game「Golden King Crab Species Profile)。
タラバガニと同じタラバガニ科に属しており、味も近しいようです。なお、タラバガニはヤドカリの仲間です。
ゴールデンキングクラブは甘みがあり濃厚
では、一番気になる味はどうなのでしょうか。
ゴールデンキングクラブの身には甘未成分であるグリシン、アラニンなどがたくさん含まれており、甘く深みのある味わいが特徴です。
ゴールデンキングクラブ(提供:stock.adobe)アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)のゴールデンキングクラブ資料では、味わいについて「非常に甘い」「身が締まりながらも柔らかい」「濃厚」と紹介。さらにアラスカ州魚類野生生物局も、レッドキングクラブやブルーキングクラブと味が似ているものの、ゴールデンキングクラブの方がやや甘く感じられる可能性があると説明しています。
つまり、「知名度が低そうだから味もそれなり」という訳ではないようです。
ASMIでは、調理方法として茹でる、蒸す、焼くといったシンプルな方法が紹介されています。ボイル済みなら温め直す程度でも、甘みを楽しめるようです。
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