美味しいハマグリ料理
ハマグリは昔から料理に用いられてきました。古いものでは『日本書紀』に「白蛤を膾(なます)に為りて」という記述があります。
ハマグリは美味しいだけではなく、16世紀に明で編まれた『本草綱目』には、「肺を潤し、胃を開き、腎を増し、酒を醒ます」とあり、身体にもいいとされています。

焼きハマグリ(提供:PhotoAC)
ハマグリは生食には向いていません。昔から食べられているお吸い物、焼き蛤はビタミンB12が豊富で貧血の予防にもなります。
ハマグリは縁起ものとしても親しまれてきました。ハマグリの貝殻は組み合わせの貝殻以外とはピッタリ合いません。このことから、公家や大名家の婚礼の調度品として用いられました。
今となっては、高価な食材ですが、日本に馴染みのあるハマグリがいつまでも食べられるといいですね。
はまぐりをふたみに別れいく秋ぞ 松尾芭蕉
(サカナトライター・小園梓)
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