海の中には、美しい生き物の世界が広がっています。しかし、その美しい景色の裏には、注意が必要な危険も潜んでいます。「どの生き物が危険かわからない」「うっかり触ってしまいそう…」危険な生き物がいることは知っていても、彼らのことを知らないと対策することはできません。
この記事では、シュノーケリングやダイビングを楽しむ際に気をつけるべき生き物をご紹介します。
<オニダルマオコゼ>は擬態の達人
オニダルマオコゼは、カサゴ目フサカサゴ科に属する魚で、暖かく浅い場所に生息しています。
背びれの棘からストナストキシンと呼ばれる毒成分を含んだ強力な毒液を分泌し、接触すると発熱や呼吸困難、痙攣を引き起こし、最悪死に至らしめることもある恐ろしい魚です。
彼らは攻撃的ではないのですが、擬態のプロであり、見た目がサンゴ礁や岩に似ているため、気づかずに触れたり踏んづけたりする危険があります。
刺されて動けなくなったりパニックになると溺れる危険性が高まるので、すぐに海からあがり、患部を洗うこと。そして、早急に医療機関へ受診することを覚えておきましょう。
ヒレに毒がある<ミノカサゴ>
ミノカサゴは、カサゴ目フサカサゴ科に属する魚です。この魚もヒレに強い毒を持つことで知られています。
縞模様があしらわれた美しく長いヒレには、毒のトゲが仕込まれており、刺されると激しい痛みを感じて患部が赤く腫れ上がってしまうようです。その痛みは想像を絶するものなのだとか。
海の中でよく出会う魚ですが、見つけてもくれぐれも手を伸ばしたり、触ろうとしないでくださいね。
繁殖期の<ゴマモンガラ>は攻撃的に
ゴマモンガラは、フグ目モンガラカワハギ科に属する魚で、暖かい海に生息しています。成魚で70cmほどになる大型のサカナで、独特な体色や目つきから恐れられています。しかし、普段はおとなしいサカナです。
ただ、繁殖期には攻撃的になり、我が子を守ろうとするため、近づかないように注意が必要です。持ち前の強靭な顎と鋭い歯で噛みつかれ怪我をしたダイバーもいますので、見つけたらそっと距離を取るのがが賢明です。
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