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サンゴの飼育と分類

タイドプールのサンゴとハナカエルウオ(撮影:椎名まさと)

これまで紹介した分類について、「ソフトコーラルとハードコーラル」「SPSとLPS」「好日性と陰日性」という分類はある意味、系統分類よりもアクアリストを意識した分類ともいえます。アクアリストが上手くサンゴを飼育するためには照明、水質、水温、給餌の必要性など飼育条件が近いサンゴを一緒に飼育することが、長期飼育において重要なポイントとなります。

どんな生物でもそうなのですが、切り花的に消費していいような生物ではありません。ミドリイシハナガササンゴなど、ここで紹介したサンゴの多くは世界的な海水温の上昇などにより絶滅の危機にあり、とくにイシサンゴはその全種がCITES(ワシントン条約)付属書IIに含められ、国際的な取引が規制されている現状、長期飼育できるような飼育環境を整えてから飼育するべき生物といえます。

「サンゴを飼育したい!」という方は専門の書籍を購入しよく読んだり、観賞魚店の方とよく相談し、機材一式をセットアップしてから購入するようにしましょう。

(サカナトライター:椎名まさと)

主要文献

円藤 清 編. 2020.Marine Aquarist No.97. CORAL BOOK 水槽で飼育できる美しいサンゴ図鑑.(株)エムピージェー, 横浜.114 pp.

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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