コリドラスの繁殖

飼育下でのコリドラスの繁殖も可能です。繁殖を狙うのであれば4匹以上の個体を水槽内に入れることがポイントです。

そもそもコリドラスはオス・メスを見分けることが難しいのです。オスは体が小さくスリムな体つきをしており、腹ビレに角があります。一方メスは、ふっくらとした幅のある体で、腹ビレに丸みがあることが特徴です。

体つきで見分けるときには、餌の与えすぎで体が膨らんでいることもあるので注意が必要です。

コリドラス・パンダ（提供：PhotoAC）

産卵前時期になるとオスのお腹にメスが口をくっつける体勢が見られ、それがT字に見えることから「Tポジション」と呼ばれています。メスが精子を吸い取り、腹ビレの間で抱えた卵に放出することで受精し、その後水草や水槽の壁に産卵します。

我が家ではコリドラス・パンダとコリドラス・アエネウスを飼育していますが、今後個体数を増やして繁殖をさせたいなと考えています。

ちょこまかと泳いでいる姿は見ていて飽きませんし、顔を正面から見るととぼけたような表情にクスッとしてしまいます。一見地味に思えるかもしれませんが、同種を複数匹飼育してみたり様々な種類を混泳させてみたりすると、水槽内が楽しくなるかもしれませんね。

（サカナトライター：南あずま）