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ピンノと人間のかかわり

ピンノは上述のように貝の成長を阻害することから、漁業労働者には嫌われている。

オオシロピンノによってアサリの実入りが悪くなったことも実際に起きているという。また、単純に見た目があまりよくないので敬遠されることがある。

一方で、貝から出てきた珍しいカニとしてかわいがられ、ごくまれながらペットとして飼育されることもあるらしい。ピンノは貝の外でも餌を与えれば生きていくため、実際に飼育は不可能ではない。

今回の記事が味噌汁やお吸い物を飲むときの楽しみの一つとなれば幸いである。

参考文献:酒井恒『蟹 その生態の神秘』講談社

(サカナトライター:宇佐見ふみしげ)

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宇佐見ふみしげ

宇佐見ふみしげと申します。水産系大学院卒です。無脊椎動物全般とフグ類、アンコウ類が好きです。変な形の生き物万歳。食べるならアユとアジ、白子など。

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