株式会社ピュアボックスは2月2日、ドックフードブランド「ドットわん」から三重県のアイゴを使用した犬用おやつを販売開始します。
同商品は、犬の「食べる力」で生産者が抱える課題解決に寄与するプロジェクト「#ドッグフードにできること」の第3弾として開発。「三重の海を守りたい」という想いのもと、三重県で磯焼けの一因とされているアイゴを活用しています。
2024年9月には福岡のスタートアップ企業「オーシャンリぺア」が海藻を食べてしまうアイゴやイスズミを利用したドッグフードを開発、販売するなど磯焼けの一因とされる魚の活用は全国で検討がされているようです。
各地で低利用魚の活用を検討
低利用魚とは食べ方が周知されていなかったり、漁獲が少なかったりする魚たちです。
低利用魚の中には食用とされる魚もいますが、限定的な利用にとどまる魚も少なくありません。また、種によっては食用として十分に活用されないことも多く、肥料や飼料と利用されてきました。
一方、最近ではこれまで広く利用されてこなかった魚「低利用魚」を活用する動きも各地で見られます。
岩礁や藻場に生息する<アイゴ>
アイゴ Siganus fuscescens はアイゴ科アイゴ属に属する海水魚です。
アイゴ科は暖かい海で多様性が高いグループですが、アイゴに関しては下北半島以南の日本各地の沿岸に広く分布。岩礁や藻場に生息し、釣りや定置網で漁獲されています。
よく見られることに加え、味が良いことが知られているものの、食用としての利用はあまり普及していません。
アイゴ(提供:PhotoAC)アイゴが食用として広く利用されない原因は、条件によって独特の匂いがあること、背ビレ・臀ビレ・腹ビレに毒棘を持つことなどが考えられます。
また、一部の地域でアイゴは、海藻が失われる「磯焼け」の一因ともされているのです。
アイゴを犬のおやつに
三重県沿岸においても磯焼けは深刻な状況であり、アイゴはその原因の1つとして考えられます。
一方、前述の通りアイゴには臭いと毒のイメージがあることから、十分に活用はされてきませんでした。
しかし、アイゴ自体は味が良く、適切な処理をすれば美味しい魚であることが知られています。
「ドットわんの逸品 伊勢志摩アイゴ炙り干し」のイメージ(提供:ピュアボックス)そんな中、株式会社ピュアボックスと有限会社山藤が共同で、愛犬用のおやつ「ドットわんの逸品 伊勢志摩アイゴ炙り干し」を開発。三重県のアイゴを高鮮度のまま迅速に下処理し、有限会社山藤の伝統の炙り干し製法で仕上げられた商品です。
調味料や保存料が使用されておらず、アイゴ本来のおいしさを最大限に引き出しているそうです。
海と漁業の課題解決に貢献
今回、株式会社ピュアボックスと有限会社山藤が共同で開発した「ドットわんの逸品 伊勢志摩アイゴ炙り干し」は伊勢志摩産の新鮮なアイゴを使用した商品です。
三重県で磯焼けの原因の1つと考えられているアイゴを使用しており、三重県の海と漁業における課題の解決に貢献することが期待されています。2月2日から全国のペットショップと公式ECショップで販売されるとのことです。
※2026年1月28日時点の情報です
(サカナト編集部)