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氷に覆われた北海道・然別湖で固有亜種<ミヤベイワナ>を釣る! 独自に進化した美しい魚【特別解禁レポート】

北海道・十勝エリアの鹿追町に位置する然別(しかりべつ)湖は、固有亜種ミヤベイワナなど貴重な魚類が生息する湖です。

資源保護のため通常は釣りが禁止されていますが、期間や人数を限定して釣りが認められる「特別解禁」が行われています。

以前よりこの特別解禁に申し込んでいた筆者。今回は運良く抽選で当たりました。

この特別解禁の様子をレポートします。

いざ北海道・十勝の然別湖へ!

今回の冬期遊漁は2026年3月3日~9日に実施されました。

1日の参加上限は10人のみで、釣りができる時間は13時30分~15時30分の2時間に限られています。

私が申し込んだのは2026年3月6日、朝一番の飛行機で北海道に向かいました。

冬の十勝平野(撮影:魚屋天然堂)

然別湖は帯広空港から車で2時間弱、大雪山国立公園内にあります。道内で一番標高の高いところにある自然湖で、“天空の湖”などと呼ばれることもあるようです。

この時期の然別湖は全面が凍っているため、ワカサギ釣りのように氷に穴を開けて釣りをします。

然別湖(撮影:魚屋天然堂)

狙うは然別湖固有の<ミヤベイワナ>

狙う魚は、世界でこの湖だけに生息するイワナの仲間、オショロコマの亜種であるミヤベイワナ。同種は1万5千年前に火山噴火によって湖ができてから、外界と隔絶された環境で進化してきました。

普通のオショロコマよりヒレが肥大化し、エラにある鰓耙(さいは)も多いのが特徴。そして何より、その体色の美しさが際立つイワナです。

ミヤベイワナ 伸びたヒレが特徴(撮影:魚屋天然堂)

湖の上流半分と流入河川はミヤベイワナの生息地として北海道の天然記念物にも指定されていて、資源保護のため普段は釣りができません。

今回のように特別に解禁される時にしか出会うことができない魚であり、サケマス好きには垂涎の的なのです。

釣り場からの絶景(撮影:魚屋天然堂)

釣り場は、温泉ホテルやネイチャーセンターのある場所から10~15分程度氷の上を徒歩で進んだ、「3の湾」と呼ばれる場所。

柔らかい竿のルアータックルで、底付近を狙っていきます。このとき、フックにエサを付けても大丈夫です。

いざ第一投!さっそく巨大な魚(?)がかかる

あらかじめスタッフの方に数か所穴を開けてもらい、期待の第一投!と思ったらいきなり根掛り。

あちゃ~っと引っ張ると、かなりの重量感で「枝にかかったのか……」と思いきや、仕掛けが氷に届くあたりで「グンッ」と引き込まれて釣り糸が切れてしまいました。

「魚だったのか? だとしたらかなりの大物だったのでは?」

その証拠に、別の参加者は60センチクラスのデカいニジマスをあげたとのこと。他にも、45センチクラスのサクラマスをキャッチされた人もいました。

今回の主役<ミヤベイワナ>も姿を見せる

さて、今回の主人公であるミヤベイワナはというと、開始早々姿を見せてくれました。前回参加したときには1匹しか釣れなかったので、期待が高まります。

ミヤベイワナの艶姿(撮影:魚屋天然堂)

穴を開けた場所がよかったのか、しばらくアタリが連発するウハウハな状態。しかし、ハリがかからなかったり、途中で外れてしまうこともしばしば。それでも姿を見せる美しい姿の一匹一匹に感動することができました。

釣り時間わずか2時間というなかでエゾウグイも上がり、結果的に12匹ものミヤベイワナたちと出会うことができました。

エゾウグイ(撮影:魚屋天然堂)

終わってみればあっという間に終了時間に。今回の遠征は家の事情により、実は日帰りだったので最終の飛行機で羽田空港まで戻りました。

“日帰り北海道遠征なんて”と周りの人からは呆れられましたが、もちろん本音では釣り終了後に温泉ホテルに宿泊して、入浴後の御馳走で一杯をしたかったところ。次は少し余裕をもって出かけてみたいと思います。

できれば宿泊して一杯したかった……(撮影:魚屋天然堂)

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