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『ポケモン生態図鑑』印税2000万円を寄付へ 動物の行動・生態を記録する研究手法<バイオロギング>支援

株式会社ポケモンは6月18日、書籍『ポケモン生態図鑑』の印税から2000万円を寄付すると発表しました。寄付先は、野生動物の行動や生態を調査する研究手法「バイオロギング」を支援する「バイオロギング支援基金」です。

【画像】バイオロギング研究では野生動物に計測器を付けることで行動や生態を調査する

日本における生き物の基礎研究の発展に貢献することが目的だといいます。

発売1周年を迎えた『ポケモン生態図鑑』

『ポケモン生態図鑑』は2025年6月に発売された書籍で、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンたちの生態を、現実世界の生き物を研究する「行動生態学」の視点から解説した一冊です。

ポケモンの特徴や行動を、生物学的な観点から分析・考察する独自の切り口が話題となり、発売から1年で累計発行部数は80万部を突破しました。

2025年の年間ベストセラーや日経MJヒット商品番付への選出に加え、2026年上半期ベストセラー(日本出版販売調べ)では児童書部門1位を獲得するなど、高い注目を集めています。

本書は、仮想世界の生き物であるポケモンを題材にしながらも、現実の生物への興味や学びにつながる内容として評価されてきました。

研究者としての経験が制作の土台に

本書の企画・構成・執筆を担当した米原善成氏と、イラストを手がけたきのしたちひろ氏は、ともに東京大学大学院農学生命科学研究科および大気海洋研究所で研究活動を行い、博士号を取得しています。

両氏は、動物に小型の計測機器を装着して行動や生態を記録する「バイオロギング」の研究に携わってきました。研究現場で培った知見が『ポケモン生態図鑑』の制作にも活用されており、ポケモンの魅力を伝えると同時に、生き物への関心を広げる一冊として支持を集めています。

バイオロギング(イラスト:きのしたちひろ/提供:株式会社ポケモン)

今回の寄付は、そうした研究活動から得られた知識や経験が書籍制作につながったことを踏まえ、その基盤となった研究分野へ還元する取り組みとして実施されます。

バイオロギング研究の継続を支援

寄付先となる「バイオロギング支援基金」は、野生動物に小型計測器を装着し、自然環境下での行動や移動、生態を記録する研究を支援するための基金です。

バイオロギング研究では、長期間にわたる野外調査や継続的なモニタリングが欠かせないことから、安定した研究資金の確保が重要な課題とされています。同基金は、こうした研究活動を中長期的に支えることを目的に設立されました。

株式会社ポケモンは今回の寄付を通じて、東京大学大気海洋研究所の行動生態計測グループをはじめとする研究活動を支援し、日本の行動生態学や生き物に関する基礎研究の発展につなげたいとしています。

※2026年7月9日時点の情報です

(サカナト編集部)

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