和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドは、マゼランペンギンとフンボルトペンギンの飼育を新たに開始し、7月18日より一般公開すると発表しました。
2種の受け入れにより、同園は10種類のペンギンを飼育する国内唯一の施設となります。
現在、両種は非公開エリアで検疫を行っており、一般公開後はマゼランペンギンをファミリー広場、フンボルトペンギンをセンタードームで展示する予定です。
2種類のペンギンが新たに仲間入り
今回受け入れられたのは、長岡市寺泊水族博物館から搬入されたマゼランペンギン4羽と、新潟市水族館マリンピア日本海から搬入されたフンボルトペンギン6羽です。
マゼランペンギンはアルゼンチンやチリ沿岸に生息し、草原と海が広がるパタゴニア地方を代表する種類として知られています。
マゼランペンギン(提供:株式会社アワーズ)一方、フンボルトペンギンはペルーとチリ沿岸を流れるフンボルト海流周辺に生息し、岩場や乾燥した海岸環境に適応してきたペンギンです。
フンボルトペンギン(提供:株式会社アワーズ)いずれも南半球の温帯域に分布しており、園内で飼育されているケープペンギンと外見が似ている一方、生息環境や進化の過程には違いがあります。
複数の種類を比較して観察できることで、それぞれの特徴や環境への適応について理解を深められる展示となります。
国内唯一の10種類展示へ
今回の受け入れにより、アドベンチャーワールドで飼育されるペンギンは10種類となります。
同園によると、2026年6月25日時点で、10種類のペンギンを飼育する施設は国内で唯一となり、飼育種数と飼育羽数はいずれも世界最多になるそうです。
飼育されているペンギンたち(提供:株式会社アワーズ)園内では、コウテイペンギンやオウサマペンギン、ジェンツーペンギンをはじめ、南アフリカや南米沿岸に生息する温帯性のペンギンまで、多様な生息環境に適応した種類を観察できます。
多くのペンギンは気候変動や海洋環境の変化、漁業資源の減少などの影響を受け、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも掲載されています。
飼育を通じて生物多様性への理解を促進
マゼランペンギンはIUCNレッドリストで準絶滅危惧(NT)、フンボルトペンギンは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されています。
アドベンチャーワールドでは、それぞれの生態に適した飼育環境の整備や繁殖への取り組みを進めており、ペンギンの生態や生物多様性、海洋環境の保全について学ぶ機会の提供につなげています。
38℃ MIRACLE Project キービジュアル(提供:株式会社アワーズ)また、同園では2026年4月に絶滅危惧種に指定されたコウテイペンギンをテーマにした「38℃ MIRACLE Project」も展開しています。
このプロジェクトでは、園内で飼育する19羽のコウテイペンギンを対象に名前を募集する取り組みを実施し、ペンギンを通じて環境保全への理解を広げる活動を進めています。
本取り組みについて、詳しくはプロジェクト特設サイトに掲載されています。
(サカナト編集部)