福島県いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」は7月15日から2027年1月11日まで、サンマをテーマにした企画展「サンマの学校」を開催します。
同館は世界で唯一、生きたサンマの常設展示を行う水族館。企画展では長年にわたる飼育・研究の成果をもとに、サンマの生態や文化、食との関わりを多角的に紹介するほか、体験型コンテンツや夏休み向けイベントも実施され、子どもから大人まで幅広い世代が学べる内容となっています。
サンマの学校 キービジュアル(提供:公益財団法人ふくしま海洋科学館)30年近く続くサンマの飼育研究
公益財団法人ふくしま海洋科学館が運営するアクアマリンふくしまでは、2000年の開館以前からサンマの飼育・研究に取り組んできました。1997年に飼育研究を開始し、その後は世界で初めて水槽内での繁殖にも成功するなど、サンマ研究において国内外でも貴重な実績を積み重ねています。
今回開催される企画展「サンマの学校」は、そうした長年の研究成果を広く紹介することを目的としたイベント。展示は、サンマ飼育歴28年のベテラン飼育員がプロデュースしているそうです。
会場では、身近な魚でありながら意外と知られていないサンマの生態や歴史、文化について、パネル展示や体験型コンテンツを通じて学ぶことができます。
サンマの展示水槽 「ふくしまの海」コーナー展示では、「メダカはサンマの親戚」といった分類学上の話題をはじめ、長期飼育によって明らかになった繁殖の仕組みや、近年続くサンマ不漁の背景、資源管理に向けた研究なども紹介されます。
また、サンマのCTスキャン映像を操作できるデジタル展示や、顕微鏡によるエサの観察、バーチャルでのエサやり体験など、実際に体験しながら理解を深められるコンテンツも用意されいるとのことです。
飼育員による特別イベントや参加型企画も開催
8月11日と12日には、「サンマバックヤードツアー」を初開催します。
普段は立ち入ることのできないバックヤードを担当飼育員が案内し、生きたサンマを展示するための設備や飼育方法を紹介するほか、サンマへのエサやり体験も実施されます。
サンマバックヤードツアー イメージ(提供:公益財団法人ふくしま海洋科学館)対象は小学5年生以上で、公式サイトからの事前申し込みによる先着制。申し込みは7月15日から受け付け開始です。
さらに、7月18日から20日には福島県で水揚げされた魚に実際に触れられる「ふくしまのお魚タッチ」も開催されます。飼育員による解説が行われるため、魚の特徴や生態について直接学べる機会となりそうです。
ふくしまのお魚タッチ イメージ(提供:公益財団法人ふくしま海洋科学館)このほか、「サンマ先生のお悩み相談室」と題した参加型企画も実施されます。
来館者や応募者から寄せられた恋愛や人間関係などの悩みに対し、サンマの生態をもとに回答を掲示する企画で、“お悩み”は館内と公式Instagramの応募フォームから投稿可能です。
遊びながら生態を理解
サンマの成長ボードゲーム(提供:公益財団法人ふくしま海洋科学館)8月13日から15日には、約10メートルの巨大ボードゲーム「サンマの成長ボードゲーム」、回遊するサンマになりきって成長の過程を追う「サンマの成長迷路」が開催。遊びながら生態への理解を深められます。
サンマを「見て・学んで・味わう」企画も展開
企画展に合わせて、館内レストランでは期間限定メニュー「サンマの学校ランチ」の提供予定。いわき市の郷土料理として知られる「サンマのポーポー焼き」をはじめ、サンマを使った限定メニューが登場するそうです。
開催期間中には企画展限定の配布物も用意されています。7月は企画展オリジナルデザインの「入学証カード」を、8月は自由研究向けのワークシートをそれぞれ無料配布。いずれも各日先着200人への配布です。
さらに、会期中はサンマ料理のレシピカードも配布され、塩焼きやポーポー焼きなど家庭でも再現しやすい料理が紹介される予定。レシピの内容は期間中に変更される場合があります。
レシピカードのイラスト(提供:公益財団法人ふくしま海洋科学館)会期後半にもサンマをテーマとした関連イベントが実施される見込みで、詳細は今後、アクアマリンふくしまの公式サイトで案内される予定です。
※2026年7月13日時点の情報です
(サカナト編集部)