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2024年に出会った<可愛くて忘れられないサカナ>3種 可愛さは千差万別!

年も明け、2025年が始まりました。振り返ると、筆者は2024年もたくさんの水生生物と触れ合い、可愛くて癒される魚たちに出会いました。

そこで今回は、2024年に筆者が出会った可愛いと思う魚たち3種をご紹介します。

膨らんだ姿がまるでアザラシのように可愛い<コクテンフグ>

まず最初にご紹介するのは、沖縄の海で出会ったコクテンフグです。コクテンフグの可愛さといえば、このぷっくりと膨らんだアザラシのような愛らしい姿。

全長約8センチのコクテンフグ(撮影:草間あやめ)

コクテンフグはフグ目フグ科に属しており、こんなに可愛い顔をしながら、実は強い毒を持っています。

筆者が出会ったのは茶色の個体でしたが、様々な色の個体が確認されています。黄色や白、青っぽいものもいるそうです。

次はぜひカラフルなコクテンフグにも出会ってみたいです。

人を襲うことのない可愛いサメ!<ドチザメ>の幼魚

次にご紹介するのは、神奈川県の潮溜りで出会ったドチザメの幼魚です。

ドチザメはメジロザメ目ドチザメ科に属しており、人を襲うことのない、おとなしい性格をしています。筆者が出会ったのは20センチ程の個体で可愛いサイズでしたが、成長すると150センチ程にまで大きくなります。

体は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる細かい鱗で覆われており、こんなに小さくてもザラザラとした立派なサメ肌でした。

そして、金色っぽい鋭い目も非常にかっこいいです。この目には眼球を守る役割の、瞬皮(しゅんひ)という薄い膜があります。

目の後ろの穴は噴水孔(撮影:草間あやめ)

このドチザメの幼魚は小さな潮溜りに取り残されていたので、広い海へ放してあげました。これから大きく立派に成長してほしいですね。

枯葉に擬態する<ナンヨウツバメウオ>の幼魚

最後にご紹介する可愛い魚は、沖縄の港で岸壁採取をしていたら出会った、ナンヨウツバメウオの幼魚です。ナンヨウツバメウオはスズキ目マンジュウダイ科に属しており、幼魚の時は枯れ葉に擬態するのが特徴です。

筆者が発見した5センチ程の個体も、海面に近い場所でヒラヒラと枯れ葉のように漂っていました。

夜の岸壁で漂っていたナンヨウツバメウオ(撮影:草間あやめ)

この魚は、成魚になると見た目が大きく変化します。幼魚の頃は、背ビレ、腹ビレ、臀ビレが長く、色が茶色っぽいのが特徴です。

しかし、成長するにつれてヒレは短くなり、全体的に、くすんだ銀色に変化、50センチ程にまで大きくなります。

日本では食用として流通はしていませんが、味は意外と美味しいといわれています。ぜひ機会があったら食べてみたいものです。

2025年はこんな可愛い魚に出会いたい!

筆者が2024年に出会った可愛い魚たち3種を紹介しました。愛らしい幼魚たちが今ごろ無事に成長していることを願うばかりです。

そして、2025年に私が出会いたい可愛い魚は「カエルアンコウ」。泳ぎが苦手でヒレを使って歩く姿が、とっても愛くるしいんですよね。もしも出会えた際にはまたご紹介しますね。

(サカナトライター:草間あやめ)

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草間あやめ

ガサガサが大好きな一児の母。息子と一緒にタモ網を持って水辺を駆け回っています。好きな水生生物は、カエルとウツボ。海、川、田んぼで見つけた生き物の魅力を発信いたします。

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