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栄養士おすすめの<タウリンが豊富な魚介類> 栄養を逃さない調理のコツとは?

「タウリン」と聞くと、栄養ドリンクに多く含まれているイメージが大きいのではないでしょうか。

実は、タウリンは魚介類に豊富に含まれる栄養素

栄養ドリンクに多く含まれていることから滋養強壮や疲労回復のための栄養というイメージが強いですが、肝機能や循環機能の改善や血糖値の正常化、目の健康維持、疲労の回復などに使われる成分です。

ちなみに、人体には体重の0.1%に相当するタウリンが存在しているそう。

そんなタウリンですが、前述の通り、魚介類に多く含まれています。栄養ドリンクだけでなく、自然の食品から摂取することができるのです。

そこで、栄養士としておすすめしたいタウリンが豊富な魚介と、その栄養を無駄にしない調理のコツを解説します。

タウリンが多い魚介はこれ!

タウリンはアミノ酸の一種。私たちヒトの体には欠かせない栄養素のひとつです。

タウリンの主な働きは、細胞や機能の正常化。全身に存在しており、神経系の伝達や解毒作用などの調整役として活躍しています。

栄養ドリンクの成分として有名なタウリンですが、食品から摂取することもでき、主に魚介類、なかでもイカ・タコ・ホタテ・アサリなどの軟体類や貝類に多く含まれています。

タウリンはアサリなどの貝類に豊富に含まれている(提供:PhotoAC)

青魚(サバ・イワシなど)にも含まれていますが、魚よりもタコイカなどの軟体類や貝類の方が含有量が多く、効率よく摂取できる食材といえます。

タコもおすすめ(提供:PhotoAC)

タウリンを逃さない調理法

タウリンは水に溶けやすい性質があるため、下ゆですると栄養を流してしまうことになります。栄養素を逃がすことなく、効率的に摂取するためには、加熱する方法を工夫すると良いでしょう。

例えば、煮汁ごと食べられるような、アサリの味噌汁やホタテのスープなどの料理です。魚介類のお出汁もそのまま食べられるので、栄養だけでなく旨み成分も一緒に摂取することができます。

アサリのクラムチャウダー(提供:PhotoAC)

下ゆでや加熱が必要な場合は、蒸す・炒める・レンジ加熱など、水分をそのまま素材の中に閉じ込めておけるか、水分も一緒に食べられるような調理法を選ぶと良いでしょう。

毎日の食事に取り入れるには?

タウリンを魚介類から効率的に摂取するには、朝ご飯であればアサリの味噌汁、昼ご飯にはホタテとブロッコリーの炒め物、夕飯にイカと大根の煮物……というような料理がおすすめです。

これらの料理は一例ですが、こういった形で、日常の献立に組み込むと無理なく続けられるでしょう。

タウリンは心臓や肝臓、目の健康維持などに役立つ栄養素です。毎日の食事に意識して取り入れることで、健康維持につながります。

美味しく健康を保てるよう、楽しみながら魚介類を日々の食事にとりこんでみてはいかがでしょうか。

(サカナトライター:せんば千波)

参考文献

大正製薬-タウリン

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せんば千波

せんば千波

見るのも食べるのも魚好き。リアルもゲームも釣りが好き。

ゲームの中でも現実でも釣りが好き。幼少期から熱帯魚や古代魚と暮らしてきました。管理栄養士目線で魚の魅力を発信していきます。熱帯魚ハコフグ推し。

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