次に食べたいのは「なべこわし」
カジカの仲間は食用として利用される魚が多くいますが、その中で有名なのが、カジカ科・ギスカジカ属のトゲカジカです。
この種は室蘭地方で「なべこわし」と呼称されており、余りにも美味しいので鍋の底をつついて鍋を壊してしまうほど美味しいという魚です。
トゲカジカ(撮影:椎名まさと)同じように広島ではギンポを「なべこわし」、和歌山県でイシダイやイシガキダイを「なべわり」、伊勢湾近辺ではクロダイを「なべわりだい」と呼ぶなど、同じような地方名が各地にあります。
そんな鍋が壊れるほど美味しいトゲカジカですが、筆者も食べたことがないわけでなく、過去に汁物や鍋物、煮つけなどで食べたことがあるのですが、冷凍で届いたためか旬でない時期に届いたものなのか、食べたものの味は鍋を壊すようなレベルのものではないように思いました。
筆者にとってもここ何年もご無沙汰な魚なので、近いうちに入手して食べたいと思っています。
(サカナトライター:椎名まさと)
参考文献
榮川省造(1982)、新釈 魚名考、青銅企画出版
中坊徹次編(2013)、日本産魚類検索 全種の同定 第三版、東海大学出版会
日本魚類学会編(1981)、日本産魚名大辞典、三省堂
山田梅芳・時村宗春・堀川博史・中坊徹次(2007)、東シナ海・黄海の魚類誌、東海大学出版会