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宮古島の固有種<ミヤコサワガニ>の遺伝的隔離が判明! 生息面積わずか80平方メートルの生息地も

ミヤコサワガニは名前の通り宮古島に生息するサワガニです。

本種は宮古島の固有種で、絶滅危惧種として知られるほか、沖縄島の天然記念物にも指定されています。

ミヤコサワガニの保全においては、本種が生息地を行き来して遺伝的な交流があるかどうかを明らかにすることは、非常に重要です。

そうした中で、兵庫県立大学兼兵庫県立人と自然の博物館の頼末武史准教授らの研究グループは、3地域の湧水地でミヤコサワガニの脚からDNAサンプルを採取個体を生存させたまま放流し、遺伝子の解析を行いました。

この研究成果は「ConservationGenetics」に掲載されています(論文タイトル:Isolated island endemic crabs: Fine-scale genetic population structure of an endangered freshwater crab, Geothelphusa miyakoensis)。

宮古島固有のミヤコサワガニ

ミヤコサワガニ Geothelphusa miyakoensis は宮古島に生息する陸生甲殻類で、この島の固有種です。

本種は環境省のデッドリストで絶滅危惧I類(CR+EN)、沖縄県のレッドデータブックで絶滅危惧IA類(CR)に評価されているほか、沖縄県の天然記念物に指定されています。

こうしたことからも分かるように、ミヤコサワガニは保全優先度が極めて高い種です。そのため、各個体群の存続可能性を早急に評価する必要がありました。

遺伝的交流が制限されている

研究では、3地域の湧水地にてミヤコサワガニの脚の一部からDNAサンプルを採取。サンプルを採取された個体はすべて生存させたまま放流されました。

得られたサンプルを遺伝子解析した結果では、個体群間には遺伝的分化が認められ、相互の遺伝的な交流が著しく制限されていることが明らかになりました。

宮古島(提供:PhotoAC)

特に生息地の1つは約80平方メートルに限られ、ここでは他の集団と比較して遺伝的多様性が低下していることも判明。この個体群は特別な注意が必要と考えられています。

ミヤコサワガニは種の保全法などで、捕獲などに対し厳しい規制がある一方、生息地そのものに法的な保全措置はとられていません。そのため、開発による生息地の消失といったリスクが依然として残っています。

現在、自治体による買い上げや外来カメの駆除活動などが進められているようです。しかし、長期的な保全には、土地利用の制限などの積極的な保全政策が望まれています。

生息地の保護

今回の研究によって、ミヤコサワガニの集団同士が遺伝的に交流することがなく、隔離された状態であること、遺伝的多様性が低いことが明らかになりました。

今後、ミヤコサワガニの保全では継続的なモニタリングのほか、残された生息地を保護区に設定するなど、適切な対策が望まれています。

(サカナト編集部)

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サカナト編集部

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