佐賀県は6月7日、海洋プラスチック問題について学べる専門拠点「世界海洋プラスチックプランニングセンター(愛称:PLA PLA)」を佐賀県唐津市の波戸岬にオープンしました。
来場者が海洋ごみを「見て・触れて・考える」ことで、環境課題を自分ごととして捉え、行動変容につなげる空間が実現したとしています。
海洋プラスチック問題の最前線・波戸岬から世界へ
九州北部の波戸岬は、海流や狭い海峡、冬の季節風などの自然条件から、国内外から大量の海洋漂着物が堆積する場所。波戸岬周辺ではボランティア団体等による回収活動が行われているものの、海洋生物、漁業や船舶の航行、観光業等への影響が顕在化しているといいます。
暮らしの変化とプラスチックの展示(提供:株式会社船場)こうした中、佐賀県は海洋プラスチック問題を世界的な問題と捉え、漂着物を回収・処分するだけでなく、資源としてアップサイクルするとともに、海洋プラスチックについて学び、考え、行動し、交流する拠点としてPLA PLAをオープンしました。
大型スクリーン プラプラミライズ(提供:株式会社船場)同拠点により海洋漂着物の発生を抑制し、美しい唐津玄海エリアの海を未来につなぐ取り組みを進めていくそうです。
海洋ごみをアートに変換
本施設の展示空間において、体験型コンテンツの企画・デザイン・設計、制作・施工を一貫して担当した株式会社船場(東京都港区)によると、海洋プラスチック問題の深刻さを肌で感じ、海洋プラスチックを「新しい資源」として捉え直す体験の創出が狙いだといいます。
波戸岬の海洋ごみを学ぶジオラマ(提供:株式会社船場)佐賀県立博物館や海洋プラスチックの研究者等、多様な方々と連携し、地球規模の社会課題を実感する展示や映像コンテンツづくりを統括。さらに、地元の海岸で回収された海洋プラスチックや不要となった漁網をアップサイクルし、展示空間に活用したほか、家具・什器の一部には100%再生可能な素材を採用したそうです。
環境問題を自分ごととして捉える工夫も
自分事として考えるきっかけとなる導入コンテンツとしてアニメーション映像のほか、地球規模の海流や海洋プラスチックの回収記録、唐津周辺の環境データなどをLEDの光で描き出すオーシャンスフィア(球体LEDディスプレイ)を設置。
オーシャンスフィア(提供:株式会社船場)各地の海洋ごみの実態を学べる波戸岬の海洋ごみを学ぶジオラマや、海洋ごみの実物を展示し問題が地球規模で広がる現状を体感できる最先端の研究成果の展示なども用意されています。
美しい唐津の海を未来につなぐ
世界海洋プラスチックプランニングセンター(PLA PLA)を拠点に、海洋漂着物の発生を抑制し、美しい唐津玄海エリアの海を未来につなぐ取り組みが進められています。
詳しくは、PLA PLAの公式ホームページで確認できます。
※2026年6月16日時点の情報です
(サカナト編集部)