豊かな海と食文化を未来につなぐため、国内のシェフら約40名と取り組みを行う一般社団法人Chefs for the Blueは6月8日、同社初となるオリジナル商品「THE BLUE DELI /ブルーデリ 大西洋クロマグロのテール煮三味」をECサイトで発売しました。
【画像】これまでは捨てられていた? いま注目が集まる<マグロの部位>
クロマグロの低利用部位を活用し、家で手軽にシェフの味が楽しめる商品に仕上げているそうです。
国際的な資源管理の成功例「大西洋クロマグロ」
日本の海面漁業の漁獲量はピーク時の1984年から4分の1以下に激減し、水産資源はかつてない危機に瀕しています。
その主な原因は「過剰漁獲」とされていますが、一方で北大西洋で漁獲される大西洋クロマグロ(タイセイヨウクロマグロ)は、国際機関による厳格な漁獲規制や科学的根拠に基づく制限などの結果、2021年にはIUCNのレッドリストから外れました。
このことから、同社はこの魚に「正しく管理すれば、海は必ず豊かに戻る」というメッセージを込められているそうです。
クロマグロ(提供:一般社団法人Chefs for the Blue)今回、オリジナル商品に使用する大西洋クロマグロは、宮城県気仙沼の漁業会社・臼福本店(第一昭福丸)が遠洋はえ縄漁業で漁獲したもの。
臼福本店は日本の伝統漁法である「はえ縄漁」にこだわり、クロマグロ漁業で世界初となる国際水産エコラベル(認証)を取得。トレーサビリティが高く品質の良いマグロを提供しているのだといいます。
低利用部位「尾の身」をシェフの技で美味しく
クロマグロの「尾の身」は、力強く水をかく部位で、ぎゅっと締まった弾力と濃い風味が特徴。一方、調理の難しさからこれまで市場では価値が付きにくく、あまり活用されていませんでした。
今回、米澤文雄シェフ、田村亮介シェフ、遠藤記史シェフの3人が監修し、フレンチ・中華・和食のエッセンスを生かした3種の味わいに仕上げたといいます。
THE BLUE DELI / ブルーデリ 大西洋クロマグロのテール煮三味(提供:一般社団法人Chefs for the Blue)「Provençal Olive(プロヴァンス・オリーブ)」「Sichuan Chili(四川麻辣)」「Soy Ginger(時雨仕立て)」の3種があり、それぞれプロヴァンス風トースト、青菜炒めを味変、お茶漬けを薬味たっぷりで──と、オリジナルレシピも提案。自宅で簡単にシェフの味が楽しめるのが特徴です。
サステナブルシーフードを食卓に届ける
Chefs for the Blueの佐々木ひろこ代表理事は、今年で活動10周年を迎え、志ある漁業者と消費者を直接つなぐプロダクトをつくりたいという願いを形にしたのがこのブランドだと説明し、「パッケージにもこだわり抜いた本商品を、日々の食卓で、特別な日のひとときに、そして大切な方へのギフトにも、ぜひご利用ください」とコメントしています 。
同社は、適切な資源管理に挑む漁業者を選び、応援するという消費者のマインドシフトこそが、国の制度や漁業のあり方を変える最大の原動力になると指摘し、「正しく管理すれば、海の豊かさは必ず戻る」という希望のストーリーを分かち合い、消費者と漁業者の橋渡しを担うプロダクトを今後も開発・販売していくとしています。
本製品、また同社の取り組みについてはChefs for the Blueの公式ホームページに掲載されています。
※2026年6月17日時点の情報です
(サカナト編集部)