和歌山県白浜町は、近畿大学水産研究所が開発した交雑魚「クエタマ」の鍋セットをふるさと納税の返礼品での提供を開始しました。
取り扱い開始は7月23日。近畿大学発のベンチャー企業である株式会社アーマリン近大と連携し、家庭で楽しめる冷凍鍋セットとして数量限定で取り扱います。
近畿大学が開発した交雑魚「クエタマ」を返礼品に
今回返礼品として提供される「クエタマ」は、高級魚として知られるクエと、成長速度が速いハタ科のタマカイを掛け合わせた交雑魚です。近畿大学水産研究所が2011年に国内で初めて作出に成功しました。
クエタマ(提供:白浜町)養殖において、クエは上品な味わいで知られる一方、成長に時間がかかることが課題とされています。
クエタマは、クエの味わいを受け継ぎながら、タマカイの成長の早さを組み合わせることで養殖効率の向上をねらった交雑種で、陸上養殖にも適した品種として注目されています。
これまでクエタマは生産量が限られていたことから、株式会社アーマリン近大のECサイトを中心に販売されてきましたが、供給体制が整ったことを受け、白浜町のふるさと納税返礼品として提供されることになりました。
冷凍鍋セットを2種類用意
返礼品は、家庭で調理しやすい冷凍鍋セットとして提供。受付開始は2026年7月23日より受け付けを開始し、予定数量に達し次第終了となります。
近大クエタマ鍋セット1キロ(提供:白浜町)白浜町と近畿大学が連携して養殖研究を推進
近畿大学と白浜町の連携は、1948年に近畿大学の前身である大阪理工科大学が白浜臨海研究所を開設したことに始まり、それ以降は海水魚養殖の研究拠点として、人工ふ化技術や養殖技術の開発など多くの研究成果が生まれてきたといいます。
2007年には地域振興を目的にクエのブランド化に取り組み、2017年には包括連携協定を締結。クエの活用による観光振興に加え、当時研究段階だったクエタマの養殖技術の実用化も進めてきました。
今回の返礼品は、近畿大学水産研究所の研究成果を地域資源として活用する取り組みの一環です。白浜町では、養殖魚の魅力や品質への理解を広げるとともに、持続可能な水産業の推進につなげたいとしています。
※2026年7月23日時点の情報です
(サカナト編集部)