アカハライモリは、幼体の頃から脱皮を繰り返して成体へ成長します。
わが家で飼育するアカハライモリ「いもりゃん」も、すくすく成長中です。
ある日、首の辺りに皮が重なって、まるで“パーカー”のようになっている様子を発見。いつもは脱ぎ捨てられた手袋や尻尾の皮が水槽に浮いています。
なぜこうなってしまったのか、4日間ひやひやしながら観察しつつ、イモリの脱皮について調べました。
脱皮は顔周りから始まることが多い
イモリの脱皮が始まる位置は個体や状況によって異なりますが、顔周り、前足、胴体、後ろ足、尻尾の順番で進むことが多いとされています。
脱皮の際にうまく脱げているときもあれば、引っかかって残ってしまう場合もあるようです。とくに“パーカー”になる理由としては、顔の皮をこすりながらはがしていくうちに首のあたりに重なってしまうことが一因と考えられます。
この場合、ガラス水槽だけだと体をこすりつけて剥すことができないので、隠れ家になる置石や流木を置くと助けになりそうです。脱いだ皮はその個体がそのまま食べることが多く、栄養として再利用されています。
綺麗に脱げる日とそうじゃない日がある
体調や気温、湿度によっても脱皮のしやすさは変わるようです。
アカハライモリの体の色がくすんで来た場合は、脱皮の前兆でもあるので、気温22℃前後を目安に水場だけでなく、陸地もある環境を整えてあげると安心でしょう。
また、脱皮を始めたけどなかなか完了しないと心配になることもあると思います。通常は短期間で終わることが多いですが、筆者が飼育しているアカハライモリは“パーカーの状態”が4日間ほど続きました。
脱皮は成長のサイン
アカハライモリは成長過程で脱皮を繰り返しますが、成長時期によって脱皮の頻度は異なります。幼体の場合は1~2週間に1回程度、成体の場合は1カ月に1回程度と、成長に応じて頻度は変化するのです。
頻繁すぎる場合は水質の悪化や皮膚トラブル、逆に少なすぎる場合は栄養や代謝の問題が隠れていることもあります。日々の様子を観察しながら、適切な環境を整えてあげることが大切です。
皮が残る<脱皮不全>は危険
脱皮がうまくいっていないからといって、手伝ってしまうとかえって状況を悪化させてしまうこともあります。
筆者は一度、パーカーになっている皮をお尻方向へ撫でてしまったことがあります。首から前に向かって引っ張っていくはずだった皮を、口の届かない方向へ動かしてしまって後悔しましたが、次の日には自然に脱げていました。
アカハライモリ(提供:高良あさひ)なかなか改善しない場合、脱皮不全を起こしている可能性があります。
何日観察して判断すべきかというと、明確な基準はありませんが、イモリ自体がぐったりしていること、食事を取れていないことなどが目安。食事をしっかりとれていれば、環境を整えて様子を見ることをおすすめします。
もちろん、自分で判断がつかないことも少なくありません。そんな時はエキゾチックアニマル専門の獣医への相談や受診、または購入先の店員さんに相談をすることも必要です。