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水族館でもよく見る個性だらけの魚<ツノダシ> 採集のコツ&長期飼育のためのポイントとは?

ツノダシはトロピカルな見た目で、いかにも熱帯魚という印象の魚です。

サンゴ礁に棲息し、ダイビングではもちろん、水族館や熱帯魚ショップで見られるほか、魚のイラストやグッズのモデルになっており、馴染みがある魚という人も多いかもしれません。

そんなツノダシを採集して、実際に飼育してみました。

糸状に長い背鰭が特徴的な<ツノダシ>

ツノダシはスズキ目ツノダシ科ツノダシ属に分類される魚で、ツノダシ属はツノダシのみで構成されています。

本種は体が側扁し体高がとても高いこと、背鰭が糸状に著しく伸びることなどが特徴です。ツノダシは別のグループに属するチョウチョウ科のハタタテダイによく似るものの、色彩的な特徴から区別することができます。

上:ツノダシ 下:ハタタテダイ(提供:たつ)

ツノダシは世界中の暖海に分布し、日本では青森から九州南岸の太平洋、琉球列島などから記録があります。

夏から秋にかけてみられる「死滅回遊魚」

ツノダシは水深10m前後のサンゴ礁に棲息しておりスキューバダイビングやシュノーケルで見ることができます。また、死滅回遊魚として夏から秋にかけて千葉や神奈川、静岡でも観察できる季節来遊魚として有名です。

さらには、アクアリウムショップ、水族館でかなりの確率で見ることができる魚であり、比較的一般の方にも少し足を運べば出会えることができる身近な種と言えるでしょう。

ツノダシの採集の仕方

ツノダシを観察するには水族館に行くのが手っ取り早いですが、採集することも可能です。

採集することにより、遠目では見ることができない目や鱗、鰭などを間近に見ることができます。さらには、飼育する設備があれば、餌の食べ方や他の魚との混泳などさらに深い観察ができるでしょう。

採集する方法の1つとして、網を用いた素潜り採集が挙げられます。この方法では、魚へ積極的にアプローチすることが可能です。

一方、その分泳ぎの早いツノダシでは、採集するためにテクニックを要します。

賢いツノダシを採集するコツ

ツノダシは季節来遊魚として夏から秋にかけて沿岸の岩礁域で見られ、主に水深2〜5m付近で1匹は必ず目視できるほどポピュラーな魚です。

この魚は泳ぎが非常に早いため、見かけたら基本的に追い込む場所を探し、岩場や穴に追い込み網や手を使って上手にネットインするのが王道です。体力を必要としますが、“頭脳戦”とも言える駆け引きを行います。

頭がいいツノダシは、岩場の穴に入って出てこないというよりかは、ひたすら縦横無尽に泳ぎ、地形を利用して逃げることが多いので簡単には捕まりません。

ツノダシは小さい群れでいることがあり数匹採集できることもある(提供:たつ)

一般的には魚に向かって上から下にアプローチするところ、あえてツノダシより下に潜り、網を動かし上に追い込むように上昇すると捕まえやすいことがあります。

追い込む場所は岩がえぐれている、オーバーハングした(突き出した)ところが適しています。上方向に逃げられなくなるとツノダシは迷って混乱するので、そのタイミングを狙うことができるためです。

試行錯誤して採集できた時はとても大きな喜びがあります。

ツノダシの自宅飼育

ツノダシは家で飼育することができます。

しかし、癖があるが故に飼育難易度は高めで、数年単位で飼育するためのノウハウはマリンアクアリウムの世界でも確立されていません。

前提としてマリンアクアリウムは中級者以上で基本的な知識や管理能力はもちろんのこと、ある程度のトラブル対応が出来ないと飼育は困難でしょう。

ツノダシ飼育の難点

ツノダシ飼育の難点はスペースと餌付けです。

ツノダシを落ち着かせる為には水槽を広めにしないとなかなか次のステップに進めません。最低でも60センチ水槽でできれば120センチはほしいところです。

また広さだけでなく、大人しい魚と混泳しなければなかなか環境に慣れてくれず、慣れることで餌付けが可能となってきます。

餌付けができそうならフレークタイプの餌を試します。状態が良い固体だと食べてくれますが、確率は低いです。

ペレットタイプの餌はまず食べないので、フレークタイプがダメなら生のオキアミや冷凍アサリを試していきます。

60センチ水槽でメインで飼育する(提供:たつ)

ツノダシ飼育の難関ポイントは餌付けなので、これがクリアできれば長期飼育を狙えます。

可能ならば単独飼育が望ましく、少し気が強い魚(スズメダイ、ハギ、ヤッコ)と飼育すると急に餌を食べなくなることがあるので、小さいハゼや甲殻類との混泳に留めておくことが重要です。

管理では、ヤッコやチョウチョウ魚の飼育と同じように餌は3回ほど与え、水換えも2週間に一回程度で問題ありません。しかし季節の変わり目は体調を崩しやすいので、夏から秋に移行する時期には早めにヒーターを設置し、春から夏に移行する時期には室内のエアコンをつけるか、水槽用クーラーを早めに設置しましょう。

長期飼育は難しいですが、単独飼育にこだわれば飼育することは不可能ではありません。

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たつ

たつ

伊豆と僕と時々奥さん

綺麗な魚に魅せられて10年。 飼育・採集を自由気ままに続けるアクアリスト。 私と出会った魅力溢れる魚達や海水魚の飼育方法を紹介します。 誰でも手軽に読めて知識の輪を広げれたらいいなと思います。

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