沖縄美ら海水族館は、ホウライザメの飼育下繁殖に世界で初めて成功したことを発表しました。
2025年8月に出生した個体のうち1匹が生後1年を迎え、全長約90センチまで成長。現在「黒潮の海」大水槽で一般公開されているとのことです。
3個体が出生、うち2個体の飼育に成功
今回の繁殖では、妊娠した母個体の健康状態を管理しながら、出生後の幼魚を飼育するための環境や給餌方法などを検討してきました。
その結果、2025年8月30日に3個体の出生を確認し、そのうち2個体について出生後の飼育を継続することに成功したそうです。
出生翌日のホウライザメ(提供:PR TIMES)出生時の全長は約56センチ。その後、約1年間にわたって飼育を続け、現在展示されているメス1個体は約90センチまで成長しているとのこと。
同館では、生後1年を迎えたことを受けて一般公開を開始しています。
生態や繁殖の解明につながる飼育記録に
ホウライザメは、琉球列島周辺を含む沿岸の浅い海域、特にサンゴ礁周辺などに生息するメジロザメの仲間。学名を「Carcharhinus sorrah」といい、西部太平洋やインド洋の熱帯・亜熱帯地域に分布しています。
成長すると全長約1.5メートルになり、胸びれや第2背びれ、尾びれ下葉の先端が黒くなる特徴があります。
ホウライザメの成魚(提供:PR TIMES)同種については繁殖に関する知見が限られており、今回の飼育下繁殖と出生後約1年間の成長記録は、繁殖から幼魚の成長過程までを記録する貴重な事例です。
今後は、こうした飼育記録の蓄積によって、ホウライザメの生態や繁殖の解明、飼育技術の向上につながることが期待されています。
展示されているのはメス1個体で、「黒潮の海」大水槽で観察可能。生物の状態によっては展示が終了する場合があります。
詳しくは沖縄美ら海水族館の公式ホームページに掲載されています。
※2026年9月24日時点の情報です
(サカナト編集部)