2026年5月5日に“開港”し、海をフィールドとした体験プログラムのほか、オンライン授業や講演、イベントなどを通じて、海や生きものについて学ぶ機会を提供する「カリブの学港」。
幼魚水族館(静岡県駿東郡清水町)の館長である鈴木香里武さんが“港長”、株式会社buleconer代表取締役の石垣幸二さんが“港報”、講師の森田太郎さんが“船長”として、静岡県下田市を主な舞台に、本物の海や生きものとの出会いを提供するプロジェクトです。
今回私は、7月上旬に開催された「リアル体験学習プログラム フワフワなのに最強!クラゲ採集に挑戦せよ!」に参加。本来は親子向けのプログラムですが、大人だけでも参加できるとのことで体験してきました。
タモ網作り→採集開始!
プログラムの冒頭では、オリジナルの採集道具作りが行われました。
希望者のみが参加できるプログラムで、当日は数組の親子が参加。作るタモ網は、園芸用の支柱にアクアリウムで使用する目の細かい網をテープで固定した簡易的なもので、小さな子どもでも簡単につくることができていました。
これをゆっくりひくことで、小さいクラゲも優しく採ることができます。
夜の浜辺へ 安全対策もしっかり
ホテルのチェックインを終え、19:00に現地の浜辺に集合。まずは全員で“たろちゃん”ことカリブの学校・船長の森田太郎さんの解説と注意事項を聞きます。
ユーモアを交えつつもわかりやすい解説は子ども受けがよく、“海の噺屋”の肩書きに恥じないものでした。
集合した浜辺(撮影:俊甫犬)森田さんは、フィールドワークをする際に気をつけることのみならず、海に落ちた際の対処法も紹介。
子ども目線では、家の風呂に落ちたと思い込み、暴れず叫ばずに普段と同じ声で助けを求める。親目線では、冷静かつ淡々とその事を受け入れ、網などを差し出して海から上げる。
パニックによる事故を防ぐため、メンタル面での安全対策も周到なものでした。
初めてのクラゲ採集へ
解説が終われば早速堤防まで歩き、1度目のクラゲ採集を開始。今回のプログラムにゲスト講師として参加していた新江ノ島水族館のクラゲ担当・足立さんも加わります。
参加した子ども達にとっては、おそらく初めてのクラゲ採集。クラゲの採り方を教えてもらいながら、我を忘れて取り組んでいました。
筆者はアオリイカや魚卵などを開始早々捕まえましたが、肝心のクラゲはなかなか見つかりません。
一番最初に捕れたアオリイカ(撮影:俊甫犬)昼よりも夜間のほうが透明なクラゲ類を見つけるのに有利ですが、それっぽい物をみつけては「プラスチックごみだった」ということを繰り返し、空回りするばかりでした。
子どもたちのうち何人かが、細かい網をつかってミリサイズのクラゲを数匹捕まえることに成功。その盛り上がり様に自分の過去を重ね合わせ、どこか懐かしさを感じました。
1日目の成果。魚は賑やかに捕れました(撮影:俊甫犬)2日目の早朝にも採集タイム!
翌日、2回目の採集は早朝6:00に現地集合。前日に購入した朝食を頬張り、なんとか時間通りに到着し2日目の採集へ。
朝が弱い筆者は集中も続かず成果を上げることができない中、今回も子どものうち1人がミリサイズのクラゲの採捕に成功しました。
筆者は2日にわたり本領を発揮できず……。普段のやり方と当日の海況の相性が合わなかったのかもしれません。
今回子どもたちが採集できたのは、コモチカギノテクラゲ、ヒトツクラゲ、オベリアクラゲのポリプ、ジュズクラゲ(?)の計4種でした。
最後はクラゲについての特別講義
10時になると、新江ノ島水族館・足立さんによるクラゲ解説が始まります。
採集したクラゲの種類の解説のほか、クラゲが生体に至るまでのライフサイクルと自然界での役割を学ぶことができました。
質疑応答では、どんな種類のクラゲが食べられるのか、海でクラゲに刺されないためにはどうすれば良いのかといった幅広い質問があり、さまざまな側面で「クラゲ」について学ぶことができたように思います。
クラゲ水槽の立ち上げを体験
また、子どもたちは即席でのクラゲ水槽の立ち上げを体験。円形のガラス水槽にエアチューブで酸素を送ることで水流を作る、簡易的なクライゼル式水槽です。
下田海中水族館付近の海域で採集されたというアンドンクラゲの幼体。今回唯一スマホカメラで写せるサイズの個体でした(撮影:俊甫犬)スポイトを使ったクラゲの導入は力加減が難しいため、子どもたちは苦戦しながらも、自分でクラゲ水槽を作ることを楽しんでいました。
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