日本産ヒメコダイ属魚類　2024年に新種キホシサザレヒメコダイも記載

以西底曳網のヒメコダイ（撮影：椎名まさと）

日本産のヒメコダイ属魚類は長いことヒメコダイ、ホシヒメコダイ、ミナミヒメコダイの3種が知られてきましたが、2017年に日本産ヒメコダイ属魚類4番目の種であるトサヒメコダイという種が新種記載され、2024年にはキホシサザレヒメコダイという種も新種記載され、現在は5種が知られています。

ヒメコダイ属魚類は2010年以降も10以上の種が新種記載され、今年に入っても新種記載されたものがいるなど、近年非常に熱いグループといえます。もしかしたら「サカナト」読者の方が釣ったヒメコダイが新種記載される……なんてこともあるかもしれません。

（サカナトライター：椎名まさと）

主な参考文献

中村潤平・本村浩之 2022. ハタ科 Serranidae とされていた日本産各種の帰属，および高次分類群に適用する標準和名の検討. Ichthy, Natural History of Fishes of Japan, 19: 26?43.

山田梅芳・時村宗春・堀川博史・中坊徹次 編. 2007.「東シナ海・黄海の魚類誌」東海大学出版会、秦野．

Mizuki Matsunuma，Takeshi Yamakawa，Jeffrey T. Williams．2018. Chelidoperca tosaensis, a new species of perchlet （Serranidae） from Japan and the Philippines, with geographic range extension of C. stella to the northwestern Pacific Ocean. Ichthyol． Res．65:210-230.