トトアバ漁の被害者「コガシラネズミイルカ」
トトアバ漁で個体数を減らしているのはトトアバだけではありません。
コガシラネズミイルカ(Phocoena sinus)はカリフォルニア湾に固有の小型の鯨類ですが、急速に個体数を減らしており、現在は僅かしか残っていないといいます。
個体数減少の原因の一つとして、刺し網漁が挙げられます。トトアバやエビ類などを狙った違法な刺し網による混獲でコガシラネズミイルカが激減しており、現在は数えるほどしかいないようです。なお、コガシラネズミイルカはIUCNでCR(近絶滅種)にカテゴライズされています。
トトアバのように需要が急速に高まった結果、乱獲が起こり個体数を減らす魚は少なくありません。また、混獲により他の生物にも影響を及ぼしていることについて、再評価する必要があるでしょう。
(サカナト編集部)
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