捕食者から身を隠すためのカムフラージュ機能
魚の縞模様は、魚が捕食者から身を隠すためのカムフラージュとしての役割をはたしています。
体表の複雑な模様がサンゴ礁や水草などの背景にうまく溶け込むことで、捕食者から見つかりにくくなり、生存確率を上げることができるのです。
捕食者に対する警告のシグナル
毒性のある魚は、特にあざやかな色合いの派手な模様をもつ傾向にあります。
こうした模様には捕食者に対する警告の意味合いもあるのだそう。派手な模様をもつことで、「自分を食べると危険だ」というメッセージを送っているのですね。
社会的行動や繁殖行動における模様の役割
群れを形成して行動する魚は、同じ模様をもつことで集団としての一体感を生み出しています。同種の模様は、魚たちが互いを識別する際に重要な役割をはたします。また繁殖期には、特定の模様によりコミュニケーションをとったり、求愛を意味したりすることもあるといわれています。
魚の縞模様にはさまざまな役割や効果がある
魚たちが体表にもつ模様には、捕食者から身を守るためのカモフラージュや警告、同種間のコミュニケーション、繁殖行動の促進などさまざまな役割があります。
皆さんもぜひ、水族館やペットショップなどで縞模様をもつ魚を見かけたら注目してみてくださいね。
(サカナトライター:糸野旬)
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