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流れ藻を狙う漁法

海を漂う流れ藻を狙って行う漁法があります。ブリの幼魚である「モジャコ」漁は、流れ藻につくモジャコを捕獲します。

もちろん食するのではなく、ブリの養殖の種苗として使います。もじゃこ漁は許可制となっており、時期や漁法などが決まっています。しかし、近年はブリのバイオマスが増大しているにもかかわらず、日本近海でのもじゃこ漁は不漁のため、中国などから養殖用種苗が輸入されることもあります。

流れ藻は弱い幼魚の隠れ家であり、それと同時にアジやアオリイカなどの餌場でもあります。ルアーなどでそれらを狙って釣ることもあります。

強風の後などで流れ藻が防波堤や漁港の中に入って来た時などは珍しい魚が釣れたり、獲れたりすることもあります。

なお、流れ藻ではないのですが、「シイラ漬け」と呼ばれる漁法も、シイラが浮遊物につく習性を利用した漁法といえます。

流れ藻は外洋を泳ぐ魚にとっては数少ない隠れ家となりますが、その一方で生存競争の舞台にもなり、ヒトにとっては重要な漁場にもなっている重要な資源なのです。

(サカナトライター:椎名まさと)

参考文献

小枝圭太・畑 晴陵・山田守彦・本村浩之(2020)、大隅市場魚類図鑑、鹿児島大学総合研究博物館、634p
中坊徹次編. 2018. 小学館の図鑑Z 日本魚類館.小学館.東京.528pp.

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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