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イボキサゴは日本最古の調味料?

縄文時代から戦前にかけて食用、肥料として利用されてきたイボキサゴですが、縄文時代にどのようにしてイボキサゴを食べていたのかは不明とされています。

調理されたダンベイキサゴ(提供:PhotoAC)

イボキサゴの研究をしている千葉市埋蔵文化財調査センターの西野雅人所長はイボキサゴを煮込んで出汁を利用していたのではないかという説を提唱。イボキサゴの出汁が日本最古の調味料として話題になりました。

千葉県の木更津市ではイボキサゴが多産する他、千葉市の貝塚からは大量のイボキサゴが見つかっています。千葉市ではイボキサゴを縄文グルメとしてPRをしており、イボキサゴの出汁を使用した缶詰も開発されました(日本最古の調味料「イボキサゴ」だしとは 縄文の食文化、缶詰で表現-朝日新聞)。

現在ではほとんど利用されていないイボキサゴですが、かつては食用のみならず肥料としても重宝されてきた歴史があります。また、近年は地域によっては埋め立てや護岸工事で個体数を減らしているとのことです。普通種がこの先も普通に見られる環境作りが求められているのではないでしょうか。

(サカナト編集部)

参考文献

イボキサゴー大型貝塚を形成した小さな貝一千葉県教育振興財団

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