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サンゴに棲む小さい可愛いサカナ<ゴンベの仲間>3選 サンゴアパートの住人たち

海を泳いでいるとポコンッと生えているハナヤサイサンゴの仲間。丸みがあって可愛いらしいこのサンゴの隙間を覗きこむとたくさんの生き物が住んでいます。

その中でもよく目立つサカナ、ゴンベの仲間を3種類を紹介します。

生き物の棲み家になっている<ハナヤサイサンゴ>とは?

カリフラワー型のサンゴ、生姜を組み上げたようなサンゴ、指いっぱいのサンゴ……。ハナヤサイサンゴの仲間にはヘラジカハナヤサイサンゴやホソエダハナヤサイサンゴ、ショウガサンゴなどその枝っぷりがわかる名前がついているものがたくさん。

英名でも「Cauliflower Coralカリフラワーサンゴ)」と呼ばれているほど。比較的浅い海域に生息して、大きい物は1メートル程に成長します。

サンゴの枝と枝の間に隙間があり、まるで迷路の様になっています。ここに沢山の生き物が住んでいます。その様子はまさに生き物たちのアパートです。

サンゴの外側にすむホシゴンベ

顔に星を散りばめた様な赤い斑点がたくさんあるのはホシゴンベです。大きい個体は20センチ程にまでなり、このサンゴにすむゴンベのなかでは大きな魚です。

ホシゴンベ(提供:PhotoAC)

この魚は隙間と言うよりもサンゴの上にちょこんと乗っている事が多く、周りをキョロキョロとうかがっています。

警戒心は強いですが、すぐには逃げません。そっと近づけば、体にある星のような斑点が見える程の距離まで寄れます。

眼鏡をかけているような姿のメガネゴンベ

メガネゴンベは名前の通り“赤い眼鏡”をかけています。目の後ろにある赤い輪の模様がまさに眼鏡です。

メガネゴンベ(提供:PhotoAC)

この魚も15センチ程と、紹介するゴンベの中では大きく、サンゴの上にちょこんと乗っかることが多いです。

ホシゴンベよりも警戒心が強く、近づくと体をひるがえして、サンゴの隙間に隠れてしまいます。少し離れて待っているとまた顔を出すので辛抱強く待ってみましょう。

鮮やかな赤い体色を持つベニゴンベ

ベニゴンベは体長が10センチ程と、サンゴの外側にすむゴンベたちのなかでは小さい魚です。鮮やかな赤い体がとても綺麗で目立ちます。

ベニゴンベ(提供:PhotoAC)

しかし、警戒心がとても強く、すぐにサンゴの隙間に隠れてしまいます。その隙間を覗くと奥の奥からこっちを見ているベニゴンベと目が合います。

奥でじっとしている子もいれば、隙間の迷路を器用に泳ぎまわる子も。同じ種類といえど、性格はそれぞれです。ベニゴンベの生活をこっそり観察するのはとても楽しいですよ。

サンゴに住む小さい可愛い者たち

サンゴの奥の隙間には、他にも小さな生き物がたくさん住んでいます。

体長1〜2センチ程のダルマハゼの仲間や、ミツボシクロスズメダイの大家族。赤い体に水玉模様がおしゃれなサンゴガニの仲間。白い目が特徴のキモガニなど、個性豊かな生き物が暮らしています。

海でハナヤサイサンゴの仲間を見かけたら、是非、そーと近づいて覗いて見て下さい。サンゴアパートの住人がこちらを見ていますよ。

(サカナトライター:mami)

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mami

mami

寒がりなシュノーケラー

小笠原に移り住んで26年。いつも身軽にマスクとフィン、スマホを片手に海中へ。色んな海岸で泳いでいます。イルカ好きから始まり、コガネヤッコの色合いに惚れ、今は魚の飼育員。色んな角度から小笠原の魚の魅力を伝えていければ良いな。

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