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ヒラメ・カレイの見分け方ポイントは「口」 実は<左ヒラメ・右カレイ>とは限らない?

一般的に左ヒラメ、右カレイと言われていますが、ぱっと見ただけではどちらかわからないうえに、左と右、どっちがどっち…?とついつい考え込んでしまうことも多いのではないでしょうか。

しかし、必ずしも左右だけで見分けられるわけではありません。例外もあるのです。

左カレイ・右ヒラメの例外はたくさんある

ヒラメ(提供:PhotoAC)

ヒラメとカレイは、どちらも体の片側に2つの目がついている平べったい魚。産まれたときは一般的な魚と同じ目の位置ですが、大きくなるにつれて体の片側に移動してきます。

一般的には左ヒラメ・右カレイと言われていますが、例外の右ヒラメ・左カレイも存在しています。

カレイのなかには種類によって、左右逆の場合があります。例えば、ヌマガレイは一般的なカレイとは逆で、頭は左側です。

ヌマガレイ(提供:PhotoAC)

また、固体によっては、通常とは頭の位置が逆になっている例も存在します。側面逆位個体といって、まれに変異現象で通常とは頭の位置が逆になってしまう個体がいるのです。

これまでにも捕獲されたことがありますが、なぜ逆なのか原因はよくわかっていません。

カレイの特徴は<おちょぼ口>

マコガレイ(提供:PhotoAC)

一般的には、お腹を下にしたとき、右側に目と口がついているのがカレイ。また、頭が右側にあるという特徴以外にも、ヒラメに比べると口が小さく、おちょぼ口であることから見分けられます。

この口の特徴は、小魚やゴカイ、小さな甲殻類などを食べるため。主な獲物の動きがゆっくりなので、カレイはそれほど動く必要がありません。

沿岸の浅い海から水深1000mにもなる深海までの広い範囲で、砂泥地に生息しています。汽水に生息する種類もいます。

ヒラメは<口が大きい&歯は鋭い>

ヒラメ(提供:PhotoAC)

一般的には、お腹を下にしたとき左側に目と口がついているのがヒラメ。カレイに比べると、口は大きく裂けているようで、歯も大きくて鋭いです。

獲物は海底に住む小魚(イワシ)や小さな甲殻類(えび、いか)など。動きの早い小魚などを取り、動きが早いことから、身が引き締まっています。

生息場所は、沿岸の砂泥地です。昼間は体を砂泥に埋めて頭を出しており、夜になると活動します。

口の大きさや牙の鋭さで見分ける方法も

一般的に左カレイ、右ヒラメと言われていますが、例外もあり、またどの方向から見て「左右」なのかの判別もとっさにはわかりにくいところがあります。

どちらか悩んでしまうときは、頭の位置で見分けるのではなく、口の大きさや歯の鋭さを見るとよいでしょう。

水族館やスーパーで見かけたときには、ぜひ注目してみてくださいね!

(サカナトライター:Miyamoto Aoi)

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Miyamoto Aoi

北海道在住2児のママ。休日は生き物好きの主人&子どもと、虫や水辺の生物に触れ合っていることが多いです。サカナは、観察することも食べることも大好きです!

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