海洋の巨大な存在、ジンベエザメ。その優雅な泳ぎと壮大な姿はこの世のものとは思えない美しさです。
しかし、その巨体には意外なほどの繊細さが隠されています。 今回はジンベエザメの魅力と生態について探ってみましょう。
ジンベエザメとは?
ジンベエザメはテンジクザメ目ジンベエザメ科のサメで、世界最大の魚類と言われています。 大きなものは15メートル以上にもなるという、その大きな体が特徴です。
そんな大きな体を持つジンベエザメは何を食べているのでしょう?
実は、主食は小さなプランクトン生物で、大きく口を開いて吸い込むようにして大量に捕食します。また、サンゴの卵も大好物のようで産卵期に放出されたサンゴの卵を食べ尽くしてしまうこともあるようです。大きな口ですが、魚や人などを食べることはないのです。
ジンベエザメは、その大きな体に施された模様も印象的です。 青みがかった灰色の背中には斑点模様と波打つ縦線が描かれており、その美しさは独特で他に類を見ません。ジンベエザメの名前の由来は諸説ありますが、一説によるとこの模様が夏服のジンベエの側に似ていることから名付けられたとされています。
ジンベエザメと人との関わり
この大きく美しい姿は同じ時代に地球を生きるものと思えない神秘さがあります。昔の人は、ジンベエザメをどう見ていたのでしょう。
ジンベエザメは縁起のいいサメとして敬われていたようです。 前述の通り、ジンベエザメはプランクトンが好きなので、たくさんのプランクトンがいる栄養たっぷりな海を回遊しています。そこには同じくプランクトンを食べるイワシもいて、一緒に仲良く泳いでいることが多いです。
そして、そのイワシを目当てに今度はカツオの群れがやってきます。そのため、ジンベエザメがいる海にはカツオが群れていることが多く、それを見た漁師から「甚兵衛様」と拝まれていたそうです。
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