1メートル以上の傘をもつ大型クラゲの一種「キタユウレイクラゲ」を知っていますか?
北部の冷たい海に生息するキタユウレイクラゲは強い毒性をもっており、その危険性が注目されています。この記事では、キタユウレイクラゲの特徴や生態について紹介します。
「キタユウレイクラゲ」は北の冷たい海に生息する
キタユウレイクラゲは、北極や北大西洋、北太平洋の北部の冷たい海域に分布するクラゲです。
とにかく寒いところを好むクラゲとして知られており、北緯42度以上の海域に限定して生息するという生態をもっています。
ちなみに日本では、北極海周辺や三陸沖に生息しています。
また、大型のクラゲとしても知られており、傘の直径はなんと2mほどになるとか。水族館で飼育される個体は、一般のクラゲと同じく15cm程。丸い傘と長い触手が特徴です。
「ライオンのたてがみ」という別名をもつ
キタユウレイクラゲという名前は、白っぽい体と長い触手をゆらゆらと漂わせながら泳ぐ姿がまるで幽霊のように見えることに由来しています。
また、主に英語圏において「ライオンのたてがみ」(Lion’s mane) という別名で呼ばれることもあります。この別名は、まるでライオンのたてがみそっくりに大きく広がって見えるキタユウレイクラゲの外見に由来するのだそう。
ちなみにこの「ライオンのたてがみ」という英名はかのシャーロック・ホームズシリーズの短編『ライオンのたてがみ』に登場したことをきっかけに、一般にも広く知られるようになりました。未読の人はぜひ読んでみてくださいね。
1
2