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2024年に発売された<海の生きものに関する本>おすすめ7選! 個性豊かな海の生きものたち

年末年始は、本を読む機会が増えるという人もいるのではないでしょうか。

そこで、2024年に刊行された海の生きものに関する本の中からおすすめの本を、サカナに特化した小さな本屋『SAKANA BOOKS(サカナブックス)』(東京都新宿区)のスタッフ・川村さんにピックアップしてもらいました。

海にすむ生きものは、魚だけでなく鯨類、哺乳類……と幅広く、また生息域にも大きく違いがあります。なので、選書も幅広く、さまざまな分野からピックアップしてもらいました。

ぜひ、あなたの好きな海にすむ生きものについての知識を深めてみませんか?

くらべてわかるサメ│茨城県大洗水族館(監修)、めかぶ(絵)

『くらべてわかるサメ』(撮影:SAKANA BOOKS)

SAKANA BOOKSでも人気のサメ

既刊には淡水魚や貝殻などがある山と溪谷社の<くらべてわかる図鑑シリーズ>から、待望の『くらべてわかるサメ』(茨城県大洗水族館・監修、めかぶ・絵、山と溪谷社)が刊行されました。

監修はサメの飼育種数日本一で有名な、アクアワールド茨城県大洗水族館。そしてサメ愛好家めかぶさんのフルカラーイラストで、種ごとの特徴もわかりやすく図示されています。

水深など生息域、分類、生態についてもたっぷり紹介されているため、サメのことが気になるという方の初めての一冊にもおすすめです。

ゆるゆる怪魚図鑑│かげ(まんが)、本村浩之 (監修)

『ゆるゆる怪魚図鑑』(撮影:SAKANA BOOKS)

SAKANA BOOKSで人気の<ゆるゆる図鑑シリーズ>から『ゆるゆる怪魚図鑑』(かげ・まんが、本村浩之・監修、Gakken)が登場! 魚の中でも特徴的な姿や生態をもつ種を怪魚として、60種以上が紹介されています。

ゆる~いイラストの四コマ漫画で怪魚を楽しく学べます。豆知識やコラムも満載で、ゆるいだけでなく関連情報も沢山知ることができますよ。

漢字にはふりがな付きなので、小さなお子さんも楽しくよめちゃいます。

ラッコBOOK│木村悦子(著)

『ラッコBOOK』(撮影:SAKANA BOOKS)

ラッコのこと、よく知らなかったかも……! 読み始めるとそう思う方も多いであろう、読者にラッコの基礎知識はもちろん彼らの知られざる一面を多数紹介してくれるのが『ラッコBOOK』(木村悦子・著、 グラフィック社)。

表紙から受ける印象通り、フルカラーのポップな紙面でとても読みやすいです。水族館で飼育されているラッコから北海道霧多布の野生ラッコまで、あらゆるシチュエーションの彼らを楽しめますよ。

また水族館でラッコを飼育している飼育員さんたちや野外でラッコの研究をしている研究者さんたちはじめ、ラッコにまつわる人たちへのインタビューも必見!

過去から現在まで、国内の水族館で飼育されてきたラッコたちの秘蔵写真も満載です。

魚類の雌雄同体と配偶システム│桑村哲生(編著)、澤田紘太、須之部友基、坂井陽一、門田 立(著)

魚類の雌雄同体と配偶システム(撮影:SAKANA BOOKS)

一生の間に雄と雌両方の性で繁殖できる個体が存在する脊椎動物、魚類。魚類全体のうちわずか1.4%の約500種で、その生態が報告されているそうです。

その仕組みに迫ったのが『魚類の雌雄同体と配偶システム』(桑村哲生・編著、澤田紘太、須之部友基、坂井陽一、門田 立・著、‎恒星社厚生閣)です。

佐渡島で「弁慶」と呼ばれるオスのコブダイはメディアでも取り上げられて有名ですが、「実は弁慶は以前メスだったんです!」とメスからオスに性転換する雌性先熟の魚の生態に、幼少期テレビの前で驚いた記憶があることを思い出しました…。

そもそも性とはなにか?から雌雄同体や性転換はじめ、知っているようで知らない、そんな驚きの魚の性について深く学べる一冊です。

増補 魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ│越智敏之(著)

『増補 魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ』(撮影:SAKANA BOOKS)

魚と信仰、そして世界史。これら一見結びつかないのでは?と思われるものたちがまるでパズルのピースのように繋がる『増補 魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ』(越智敏之・著、平凡社)。

知的好奇心を満たされること間違いなしの一冊です!

キリスト教社会や西洋においてニシンやタラをはじめとした魚が持つシンボルとしての意味や、食料・保存食としての重宝されようにも驚きます。

食べないと生きていけない私たち、その近代化を支えていたのは漁業であり魚たちだったんだと、帯にある通りまさに目からウロコの一冊です。

ヒト心あれば魚心 釣られた魚は忘れない│高橋宏司(著)

『新・動物記9 ヒト心あれば魚心』(撮影:SAKANA BOOKS)

ヒト心あれば魚心 釣られた魚は忘れない』(高橋宏司・著、京都大学学術出版会)は、魚に心はあるのだろうか?一度でも疑問に思ったことがある方におすすめな一冊です。魚類心理学の世界を、著者と一緒に探求できますよ。

毎回表紙の装丁やイラストが可愛いこちらのシリーズ。今回もかわいいです。裏表紙には本書でも取り上げられている、住みかをお掃除するクモハゼが描かれています。

研究者自身がその研究生活や、研究内容を裏話とともに綴った面白く読みやすい一冊。将来お魚の研究をしてみたい中高生の皆さんにもぜひ。

大海に響くコール 1│遊維(作)

『大海に響くコール』(撮影:SAKANA BOOKS)

大海に響くコール 1』(遊維・作、小学館)は、シャチ好きさん大注目の漫画です。

自分の「好き」ってなんだろう?その答えを探す主人公と、「シャチが好き」という確固たる信念を抱く同級生。ふたりのふとしたきっかけから始まる交流を通して、何かを好きになり情熱を注ぐこと、心のなかでくすぶっていた熱い想いを読者に思い起こさせる物語になっています。

鴨川シーワールドで取材をされているということで、関東にお住まいの皆さんは聖地巡礼として水族館に遊びに行くのもいかがでしょうか。

続巻の第2巻も今冬発売されています。

やっぱり海のサカナが好き!

海に住む生きものたちは、やっぱり個性豊かで、賑やかですね。だからこそ、学習の余地もたくさん!

2025年は、自分の「好き」を追求する年に!これまでよりもっと深くサカナに触れたい!という方におすすめな本をピックアップしてみました。

ぜひ、海や水族館に出かけたり、新たなことをはじめるきっかけにしてみてくださいね!

(サカナト編集部)

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サカナト編集部

サカナト編集部

サカナに特化したメディア

サカナに特化したメディア『サカナト』。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

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