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京都水族館で稀少な淡水魚<タンゴスジシマドジョウ>91個体を展示 丹後半島の固有種【京都府京都市】

京都市下京区にある「京都水族館」は3月17日、環境省のレッドリストにおいて絶滅危惧種に指定されている稀少な淡水魚「タンゴスジシマドジョウ」91個体を滋賀県立琵琶湖博物館より受け入れ、飼育・繁殖の取り組みを開始します。

これに合わせて、3月17日(月)から4月25日(金)の間は企画展示が行われ、京都水族館2階の「山紫水明」エリア入口に展示されます。

生体展示と併せて、タンゴスジシマドジョウの生体や特徴、今後当館が行う生体域外保全の活動についてまとめたパネルを展示。タンゴスジシマドジョウの飼育・繁殖を通じて、飼育下において個体群の形成を目指すといいます。

タンゴスジシマドジョウは京都県丹後半島の固有種

タンゴスジシマドジョウは、コイ目ドジョウ科に属するシマドジョウの一種。河川中下流の砂底に生息しており、産卵時期は5月から6月頃です。

2010年に京都府北部の丹後半島で発見され、2012年にタンゴスジシマドジョウという標準和名が与えられ、2016年に新種として記載。同地域の固有種で、発見前はオオガタスジシマドジョウとして扱われてきました。

タンゴスジシマドジョウ(提供:オリックス株式会社)

タンゴスジシマドジョウは「環境省レッドリスト2020」において、絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に、京都府レッドリストでは「絶滅寸前種」にそれぞれ指定されています。

また、2019年には、種の保存法における国内希少野生動植物種に指定。現在は捕獲・採集が禁止されています。

ポスター展示でタンゴスジシマドジョウの保全を紹介

タンゴスジシマドジョウの生体展示にあわせて、同種の現状や同館による保全活動をまとめたポスターを展示。保全活動や同種直面している環境問題について紹介します。

解説ポスター(提供:オリックス株式会社)

詳しくは、京都水族館の公式ホームページ内に掲載されています。

※2025年3月11日現在の情報です

(サカナト編集部)

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